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メソッドを理解するファーストステップ

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さて、前回の記事でメソッドについての誤解を述べましたが、今回からメソッド論について、私(坪井)が整理して考えるものを書こうと思います。

まず、メソッドとはのおさらいですが、

「選手に何かを学ばせるために用いられる合理的な戦略または方法」

が定義でした。

なのでメソッド=プレーモデルではなくて、どのように選手に伝えていくのか?という「教授法」という方をここではメソッドの定義として話を進めていきます。

プレーモデルとメソッドを正しく区別するために両方見ていきます。

まず、プレーモデルとは「どのようなサッカーをするのか?」という規範です。

モウリーニョ曰く


「チームがプレーモデルを持つ事はとても重要である。チームの組織化を促す原理原則の集合であるからチームの始動日の初日からそこにとても注意を払う。私たちのプレーモデルの特異性の結果やトレーニングセッションによって構成されるプレーモデルの形がテクニック・フィジカル・メンタルに対して影響を与える。」

です。

しかしながら、多くの人が方向性を間違ってしまうのは「自チームのことだけ」考えてしまっています。

でも、試合を構成する要素は自チームのみではありませんよね?

他にも、試合の特徴を構成する要素はたくさんあります。

自チームに加えて対戦相手、クラブの哲学、監督のアイデア、所属する選手、天候、ピッチサイズ、審判のタイプ etc

数えだしたらキリがないくらい要素は出てきますが、サッカーの試合はこれらの要素が相互作用を働いて構成されいるのです。

それらを色々な視点から捉えて、「では今週のゲームで自分たちがどのようにプレーをしたら、そのゲームの勝利に近くなるのか?」を考えるのがプレーモデルの考え方です(少なくとも私はこういう考え方をするようになってから成果が出てきています)。

ということで私はプレーモデルは「試合の特徴を決定づける条件の集合体」の概念として捉え、その中で自チームがどうするのか?はゲームプランとして捉えています。

世の中色々な理論があり、「〇〇はプレーモデルについてはこう言ってます」という声が聞こえてきそうですが私はとりあえずこの考え方でしっくりきているのと、何よりも今は結果が出ているので納得はしています。

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■ コンテクストあり?なし?

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それでは今度は「教授法」の話に入っていきます。

トレーニングを構築する際にみなさんの悩みとして、どういうトレーニングが試合のパフォーマンス向上にダイレクトに役立つのかなかなか分からない、ではないでしょうか?

「トレーニングは試合のため」とは言いながら、じゃあどういう考え方で組めばいいのでしょう?

私の考えでは、トレーニングの種類は2つに分類することができます。

- コンテクスト(背景)あり
- コンテクスト(背景)なし

ここで言う「背景」とはまさにそのゲームのプレーモデルです。

ですから、とある週末のゲームのためのトレーニングは相手の戦い方やピッチの広さなどを考慮する「コンテクストあり」で行った方がそのゲームの勝率は高まります。

(4バック+1ボランチで相手の3トップのプレッシングをサイドから攻略する。自チームのシステム、相手チームのシステム、どこから攻めるか、という戦略もここに含まれる)

なぜなら特定の状況下で特定の優先度が高いプレーを獲得させるには適している方法だからです。

なので、年齢が上がるにつれて練習の内容におけるそのパーセンテージは高まってくるのが普通です。

しかしながら、この「コンテクストあり」のトレーニングにもデメリットがあり、そのプレーモデルの特殊性に特化した落とし込みになるのでそのゲームでしか必要とされないアクションを獲得することとなります。

簡単な例で言うと、ずーっと同じプレーモデルや似たようなゲームプランで戦ってきているバルサの育成の選手が他のチームに行った時に苦しむのはこの例でしょう(トップに上がった選手は華やかに活躍していますが、放出された選手でプレーモデルが異なる場合は苦しむことが多いです)。

ですから、この「コンテクストあり」を低年齢の時に気張って実施しすぎると「忘れ物」をして上のカテゴリーに進むこととなります。

そこで出てくるのが、「コンテクストなし」のトレーニング。

週末の試合の対戦相手などのことは少し置いておいて、もっとベーシックな「どこのチームでも、どの試合にでも活きる」戦術コンセプトを学ぶことができる設定です。

例えば、「ロンド(ボール回し)」はこれに該当しますね。

プレーシステムもないけど、ボールを保持するために必要なパスコースを作るためのポジション取りや体の向きなどを習得することは可能です。

そして、これはサッカーを始めたばかりの選手達が獲得すべき「一般性」が濃い戦術コンセプトであり、どのチームに行っても利用できるものです。

我々、指導者はこの「コンテクスト」を利用しながらバランスよくトレーニングを構築することが重要です。

基本的には低年齢では「一般性」、年齢が上がるにつれて「特殊性」が強くなると考えてください。

間違っても二者択一ではないので、解釈には気をつけましょう。

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