思い出の配列(詩)

元気?ってたずねる心
君への心配を片手に
返答のしやすさへの配慮を
もう片方に
合掌して放つチャットの中に
君への愛をひとしずく込める

混沌とした黎明の前
希望を片手に
絶望をもう片方に
合掌して放つ祈りの中に
君との思い出の配列を打つ

もう届かないのかもしれない
それでも朝は新たな希望を
もうこれでいいのかもしれない
それでも頭は終わらぬ絶望を

空が
七月のロンドンブルートパーズの色に
染まり出すとき
迷いの中で煌めきの中で
命は遠い君へと手を伸ばす

0と1の間で形作られた思い出
どうやら僕らはまだ
夜を共に越えたことすら
ないらしい
それは絶望なのか
それともだからこそ
この先には多くの財宝が
待っているという希望なのか
どれだけの宝があるのか

千の夜を越えていない僕は
千の夜を越えていないのに
ここまで君のことを大事に思う
もしも君と過ごせたなら
もしも
千の夜を君と越えていけたなら
永遠の愛を君と誓い合えたなら
たとえ僕が他の全て失ってても
いずれ全てを手に入れられるよ
なぜならまた僕らは出会うから

世界の全てのジュエリーも
世界の全てのプロダクトも
人と人から生まれる無限を
飾ることで初めて輝く奇跡

世界の中心に君がいるなら
世界の中心まで僕は行こう
世界の最果てに君がいるなら
世界の最果てまで僕は旅する

だから
今日もまた
0と1の中で思いを紡いで
世界のどこにでも届く祈りを
僕のところまで飛ばしてくれ
いつか必ず出会うだろう
僕らが
なすべきことをなすならば

繊細な管理の必要な
レキサルティが
今日も僕の夜を砕くが
それでも
僕は思い出す
君と過ごした
永遠の夜を
永遠に輝く希望の夜を

暖かな暁の絵文字
絶望から僕を守り
眠りへといざなう

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