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LIMEXのよさを伝えたい

いきなりですが、LIMEXって知ってますか?
このLIMEXが本当にいいものなんです。ぜひ多くの人に知ってもらいたいので紹介させてください。

LIMEXとは?

唐突にLIMEXという用語を出しましたが、そもそも聞いたことがない人も多いと思うので、まずはLIMEXとは何ぞやってところから。
読み方はライメックス。新素材の名前です。
数年前に株式会社TBMが開発し、製造、販売をはじめた新しい素材です。LIMEXの原料は石灰石(英語でlimestone)。紙やプラスチックに代わる素材として活用されています。使われ方としては、これまで紙を使用してきた、名刺や飲食店のメニューなどが多いので紙の一種と思われがちですが、厳密にいうと紙とは異なります。強いて言うなら、エコペーパー?ストーンペーパー?の類に入るのでしょうか。まあ、そこは重要ではないので言及しません。
まずは、LIMEXが何のことかくらいは伝わったでしょうか?ここからは、LIMEXについてさらに詳しく、また、グッドポイントをご紹介します。
気になった方はぜひ読み進めていただいて、LIMEXのよさを感じてください。

環境にやさしい

まずはこちらの動画をご覧ください。

ぼくはLIMEXそのものの特徴が気に入っていますが、何よりも先に、LIMEXが未来を担う存在になる可能性に強く共感させられたのがきっかけです。現在、当たり前のように使っている紙製品やプラスチック製品ですが、これらを生成するには大量の水や森林資源を必要とします。しかし、これらの不足問題は近年、大きな問題として取り上げられています。最近でいうと、コンビニのレジ袋が有料になるなどの動きが見られるように。

そこで、これまでの紙やプラスチック製品の多くの代わりになることができる素材としてLIMEXが誕生したわけです。石灰石はリサイクルが可能で、さらにほぼ無尽蔵といっても過言ではないくらいの埋蔵量が地球上にはあるそうです。

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この5カ国でみても、日本は少ない方ですが、これは日本で自給自足できる量なのだそう。とにかく、紙やプラスチックの時代は終わりが見えていて、LIMEXの時代がやってくる(かも)!という期待を抱いています。というか、十分に現実的な話だと真面目に思いますね。

紙の代替

地球の水・森林資源問題に貢献しながら、使いやすさは普通紙以上です。もちろんシート状に加工したものには印刷が可能で、名刺や飲食店のメニュー、ポスター、冊子など、これまでの紙製品の多くはLIMEXでも製造可能です。むしろ紙より優れている点が多いくらい。

その特徴はざっとこんな感じ。「軽い」「安い」「破れにくい」「折れにくい」「高い耐水性」「高効率なリサイクル」など。これだけでいい素材だってわかりますよね。本来であれば、サンプルを実際に手にとって肌で感じて欲しいんですが。ハサミ等で切らない限り、破れませんし、折り目もつきにくいです。さらには、水も弾くので、飲食店や屋外での使用にも大活躍です。紙の場合、ラミネート加工やPP加工によって耐水性を高めていることが多いですが、それも必要ありません。この特徴にいち早く目をつけた飲食店が「吉野家」や「スシロー」「いきなり!ステーキ」といった大手飲食チェーン店です。ぼくの知っている範囲のことしか書けないのであれですが、吉野家では今もLIMEXを使用したメニューを置いています。気になった方はぜひ吉野家へ(?)他にも導入範囲が広がっているようです。下記リンクをご参考にしてください。

ちなみに!ぼくがアルバイトでお世話になっている静岡県浜松市にある、うなぎ藤田浜松駅前店でも、昨年夏よりデザインリニューアルに伴い、LIMEXを導入しています。お察しの通り、デザインを学ぶ学生として、お仕事をいただき、ぼくが提案からデザインまで行ったものです。また、別の記事でいつかご紹介するつもりです。ちょっとおもしろいのが、ここ最近はこんなご時世ですので、お客様の入れ替わりの度に至る所をアルコール消毒しています。はい、LIMEXのメニューはどれだけアルコールで拭いても問題ありません!テッテレー!

最後は真面目に(これまでも真面目だけど)。全世界の紙の消費量は、2030年には現在の約2倍になると予想されています。それらの一部を、木を使わず、水を汚さない製法のLIMEXに置き換わったら、かなりの地球環境の保護につながります。

プラスチックの代替

LIMEXは、ポリエチレンやポリプロピレンのフィルムやシート、射出成型品、真空成形品、インフレーション品を代替可能です。世界中でプラスチックごみが問題視される中、廃棄物による環境汚染への対策としては、以前より3R(リデュース・リユース・リサイクル)が推進されています。LIMEXは、その中でも「リデュース」と「リサイクル」に貢献します。
「リデュース」の観点からは、石灰石を主原料としている為、プラスチックの使用量の削減に貢献することができます。「リサイクル」の観点からは、無機物である石灰石を主原料とすることによるLIMEXのリサイクル性能の高さを活かして、使用したLIMEXの紙代替製品を回収し、新たな付加価値を加えたプラスチック代替LIMEX製品に生まれ変わらせる「アップサイクル」を行っています。

少し難しい話なので引用しました。

現在、使い捨てプラスチックレジ袋を禁止する国や日本のように有料化にする国が増えています。他にも石油由来のプラスチック製品の使用が禁止されている国もあります。そこで登場したのが、Bio LIMEXです。主原料の石灰石とバイオ由来の原料から生まれたBio LIMEXは、G20大阪サミット会場内の運営品としても採用され、既にレジ袋やお買い物袋の導入が進んでいます。

LIMEXのリサイクル

どうでしょう?そろそろ、LIMEXやばいじゃんって思ってます?

ダメ押しで、LIMEXのリサイクルについてのリンクも貼っておきます。が、百聞は一見に如かずです。ぜひ、吉野家へ。笑

ぼくの思い

これだけいい素材ですが、まだまだ普及していないのが現状です。この記事を読んでいただいた方だけでも、気になってほしい。

うなぎ屋のメニューをつくる際に多数の印刷会社に問いあわせをしましたが、まだまだLIMEXを取り扱っている会社は少なかったです。もちろん初期の導入コストやプリンターや設備の問題もあるでしょう。しかし、未来への投資だと思ってぜひ導入してほしい。また、ぼくはまだ学生ですが、デザインに携わる人の一人です。LIMEXのよさをこれからも広めていきたいと思っています。デザイナーをはじめとするプロフェッショナルの方々も知っている方も多いとは思いますが、もっと素敵な使い方を見つけ出せると思っています。

みなさんでLIMEXを盛り上げていきましょう。

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