見出し画像

靴選びは足囲も見て選びましょう

「足のサイズ」と聞いて多くの方が思い浮かべるのは「長さ」だと思います。靴を選ぶ際は多くの方が長さ(cm)を見て選ぶのではないでしょうか。

足のサイズにはもちろん長さもあります。が、もう一つ大事なのが「足囲」です。足囲って聞きなれないかと思います。簡単には足の「太さ」「細さ」のことになります。靴のサイズ選びで特に重視するのが足長と足囲になります。

図1

足囲は靴の中の空間と関連します。自分の足囲より靴の空間が広かったらブカブカしますし、狭ければ窮屈になります。靴合わせには大事になってくる項目になります。

日本の靴のサイズ表示はJIS規格というものに基づいて表示されていて、足囲はA~F(男性だとGまで)に分けられています。

Aに近いほど細く、F(G)に近いほど太い足となります。よくお店で売られている靴はEE(2E)のサイズのものが多いです。

ちなみに、10代、20代の方の足サイズを計測していると、2Eのサイズに合う足はほとんどいません。C、Dサイズの足が多く、中には最も細いAサイズの方もいます。この年代の方の多くは「手に入りやすい靴の中には足囲に関して合う靴がないだろうなぁ」と感じています。

たとえ足長が靴と合っていても、履く靴の足囲が大きければ、足は靴の中で余計に動いてしまいます。靴サイズの表記が〇〇cmだから合っているという訳にはいきません。

「足長」と「足囲」を合わせることで足が余計な動きをせずしっかり安定します。靴の中の空間をいかに足に合わせられるかがバランスの良い動き、姿勢を整えることに繋がり、様々な身体のトラブルの予防になります。

この足囲を考える際に、よく「日本人の足は幅広い」とよく言われますが本当にそうでしょうか?実際に計測をして幅が広い人(太い)というのはそう多くはありません。若い年代の人ではむしろ細い足が多い印象があります。

年代や性別で特徴はあるかもしれませんが、まずはこの「日本人の足は幅広い」という言葉に惑わされず、実際に自分の足サイズを測ることが大事です。

実際、足囲も見て靴を買われている方もいますが(D、E、EEなどの表記がされている)、多くの方の場合は「履きやすい」「どこにも当たらないので楽」という理由で自分の足囲サイズより大きいものを選んでいます。(例えばEEE、EEEEと表記されるもの)

特に外反母趾で悩んでいる方は、ゆったりしたサイズの靴を選ぶ傾向が強いです。靴は履くものでもありますが、歩く時に必要なものです。履いた際にゆったりして、楽なものを選んだ場合、歩く時には靴に空間があり過ぎて、靴の中で足は余計な動きをして、歩行バランスを悪くします。

これでは改善には向かいません。むしろバランスの悪いまま使い続けることで、足や足指がうまく使えず新たな痛みやトラブルを起こしてしまうかもしれません。

なので靴を選ぶ際は長さ(足長)に加え、「足囲」も考慮して選ぶようにしましょう。

自宅で出来る足サイズの測り方については近々記事にします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?