ヘルスリテラシー日本が低いって??日本って基礎学力高いんじゃなかったっけ?
最近「ヘルスリテラシー」という言葉をよく耳にする。
上のページから一部抜粋する。
「ヘルスリテラシーとは何かといえば、「健康情報についての情報リテラシー」を指していることになります。この見方を含めて、多くある定義を整理してまとめたものを紹介します。
健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力であり、それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの[1]
ここでは、4つの能力にまとめられ、それは3つの場面で必要となるとしています。症状や病気への対処などの医学的な問題に関する「ヘルスケア」の場面、病気のリスクファクター(危険因子)に関する「疾病予防」の場面、人的環境と物的環境など人を取り巻く環境を健康的なものに変える「ヘルスプロモーション」の場面です。」
まぁ一言で言えば、「健康情報を正しく理解して行動する」能力という感じ。
そんな「ヘルスリテラシー」だが、日本は国際的に低いそうです。
上のページの「日本でヘルスリテラシーが低いと考えられる背景」では、いろいろ考察してあり、味わい深いとは思うのですが、、なんかちょっとずれているように思うのです(だからこれ書いている)。
原因は、「日本人が目標高く持ちすぎじゃない?」だと思うんですが。
リテラシーの評価項目見ればわかりますが、「できる」「わかる」を回答しています。
つまり本当に分かるかどうかは評価していないわけです。
わかってなくてもわかっていると思えば、ヘルスリテラシーが高いということになります。
そもそも、日本の基礎学力はおおむね高いことが報告されています。
読解力だっていい方です。
一般の能力は高いけど、ヘルスリテラシーだけ低い、そんなことあるのでしょうか。考えにくいと思います。
日本人は目標高めに設定しがちです。
また、私なんてと卑下しがちです。
こういう国民性の反映ではないでしょうか。
上のページでは原因分析でプライマリケア医制度のことを言及していますが、そもそも欧米の人々は、ほとんど外来を受診しません。
日本と韓国の受診数がダントツです。
受診することでリテラシーが高まるなら、日本と韓国のリテラシーが極めて高くなるのでは?
日本はプライマリケア医が、プライマリのトレーニングを受けていないので、という反論もあろうと思います。
それもあるとは思います。ですが、プライマリケア医の教育能力の質を調べた研究はないと思います(日本の医者がだめという証拠はない)。
海外の医者が皆さん熱心に説明するのでしょうか??(まぁ熱心じゃなくても成果を焦ればいいとは思いますが)
繰り返しになりますが、そもそも海外では受診回数が少ないので医者から教育を受けることはないと思います。あってもごくわずかです。それでリテラシーが向上するの??ちょっと信じられないです。
一応弁明すると、日本の医者でも熱心に説明する人はいますし、継続的にアップデートしているお医者さんはたくさんいます。
また、そもそも日本人の基礎学力は高いのです。
これらの事実から推定すると、私には、ヘルスリテラシーの評価方法自体に問題があると思わざるを得ないのですが、なぜそういう議論にならないのでしょうか。
誤認していても自信があればそれでよしとするのがヘルスリテラシーなんでしょうか。
皆さんはどう思いますか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?