メルクMerckがややこしいのでメモしておく

1)メルク (ドイツ) (Merck KGaA) - ドイツ・ダルムシュタットに本拠を置く化学・医薬品メーカー。1668年創業。アメリカ合衆国とカナダにおいては「EMD」の社名でビジネスを行っている。メルクセローノ(Merck Serono) - メルク (ドイツ)の製薬部門として2007年に設立された製薬会社。
日本法人はメルク株式会社(東京・目黒)とメルクセローノ株式会社(東京・白金)
2)メルク・アンド・カンパニー(Merck & Co.) - アメリカ合衆国・ニュージャージー州に本拠を置く製薬会社。1891年創業。アメリカ合衆国とカナダを除く国や地域では「MSD (Merck Sharp and Dohme)」の社名でビジネスを行っている。日本法人はMSD株式会社(東京・九段)


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この不思議な文字のロゴがドイツメルクらしいhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%AF_(%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84)


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で、この日本MSDも同じログを使っている緑の方が米国メルクらしい


なんでこんなことになってんの?と誰しも思うと思いますが、このややこしい状況は、世界大戦のあとからのようだ。


メルクの歴史
フリードリッヒ・ヤコブ・メルクが1668年、ドイツ・ダルムシュタットで「天使薬局(Engel-Apotheke)」という薬局の経営権を取得したことに始まった。19世紀前半にはアルカロイドの調合に成功、それを紹介した6代目、エマニュエル・メルクによって、それまでの薬局から研究開発を行う製薬企業への業務変革がなされた。さらに1880年頃から1900年頃にかけては本国外の英国ロンドン、米国ニューヨーク、ロシア帝国のモスクワなどにも拠点を設置、世界的に事業を展開するようになった。しかしながら、第一次世界大戦末期の1918年、メルクがドイツ国外に有していた多くの事業拠点は連合国に接収され、アメリカ合衆国では、メルク(Merck & Co.、メルク・アンド・カンパニー)が新たな独立企業として事業を始めることとなった。メルクが現在のメルク(Merck KGaA)として株式を一部のみ公開、フランクフルト証券取引所に上場したのは1995年のことである。現在は株式の約30%程度を公開しているが、残りの70%はメルク一族が所有している。2018年時点で275人いるメルク一族はメルク株の約70%を所有し、メルク本社内にあるファミリー企業「E・メルク・KG」のパートナー委員会(外部専門家4人を含む9人)を通じてメルクの経営を監督する。事業の細部や実行には関与せず、1億ユーロ以上の大型投資案件(M&Aなど)、役員報酬の決定、執行役員の選解任などへの承認に限定している。メルク一族の保有株は一族内の売買か相続でしか移転できず、新たに株主となる一族の者は「メルク大学」と呼ばれる研修を受講することを求められる

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