Hospitalisation without delirium is not associated with cognitive decline in a population-based sample of older people-results from a nested, longitudinal cohort study高齢者の集団において、せん妄を伴わない入院は認知機能の低下とは無関係である-ネスティット縦断コホート研究の結果から

Hospitalisation without delirium is not associated with cognitive decline in a population-based sample of older people-results from a nested, longitudinal cohort study

概要
背景
 

急性期の入院とせん妄は、それぞれ認知機能の低下に悪影響を及ぼすことが示されているが、これまで一緒に検討されたことはなかった。本研究では、せん妄を伴う入院伴わない入院の認知への影響を、入院を伴わない対照群と比較して検討することを目的とした。

方法

The Delirium and Cognitive Impact in Dementia (DECIDE) studyは、Cognitive Function and Ageing Study II (CFAS II)-Newcastle cohortの中に入れ子になっている。CFAS IIの参加者は、Mini-Mental State Examination(MMSE)を含む2つのベースラインインタビューを行った。2016年には、CFAS II-Newcastleの生存している参加者が入院時にDECIDEにリクルートされた。2017年には、すべてのDECIDE参加者と、2016年に入院していない年齢、性別、教育年数をマッチさせた対照群を対象に、CFAS IIのインタビューを繰り返し実施した。対照群では、Informant Assessment of Geriatric Delirium Scale(i-AGeD)を用いてせん妄を除外した。線形混合効果モデリングにより、認知機能低下の予測因子を決定した。

結果

2016年、DECIDE参加者205人中82人(40%)が少なくとも1回のせん妄エピソードを経験した。1年後、入院中の205人のうち135人が、100人の対照者とともにインタビューに答えた。コントロールはせん妄(i-AGeD>4)を経験していなかった。せん妄は、せん妄のない人に比べて、認知機能の低下速度と関連していたが(β = -2.2, P < 0.001)、入院回数は関連していなかった(P = 0.447)。

結論 

これらの結果は、入院そのものではなく、入院中のせん妄が将来の認知機能低下の危険因子であることを示唆しており、せん妄への介入に焦点を当てた認知症予防研究の必要性を強調している



入院はできるだけ避けるべきですが、入院しなければならないときでも、せん妄となる要因をできるだけ排除することが重要ですね。


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