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シロが教えてくれたこと

「#シロとの出会い」
「#子ねこ」
「#ねこを育てる」
「#いのちの大切さ」
「#癒し」

4.シロのトイレ

シロは今日も元気よく動いている。
私にも慣れてきたような感じ。

にゃ〜にゃ〜と鳴くシロに私はいつも駆け寄っていった。
シロからも私にすり寄ってくるまでになっていた。
お互いが心地よく感じ始めていた。

子ねこは早めにトイレの場所を教えればトイレで、きちんとできるようになるみたい。

ご飯のあとは、やっぱりシロのトイレの練習。

お母さんに調べてもらったら、ご飯を食べた後やお水を飲んだ後にそわそわするようなしぐさを見せたらトイレの合図らしい。

だから、シロがご飯を食べた後や、お水を飲んだ後の様子を観察するようにした。

ご飯をゆっくり食べられるように、程よい距離を保ち、私はシロの体の動きや表情を見守った。

特に私はシロのゆらゆらするしっぽを見るのが好きだった。
あまりにしっぽが好きだったのと、しっぽがどうなっているのか手で触れて確かめたくて、ぎゅーと触ってしまった時には、にゃ〜と怒られた。
もちろん、ご飯の時ではないけれど。

ご飯の様子を見ていると、

あっ!今だ!!

普段からずっとシロばかりみていた私は、タイミングが見えた。
すぐさま、シロを優しくトイレへ連れて行く。
もう私が抱っこをしてもびくびくしないくらい、うまくできるようになった。
シロも私に抱っこされて嬉しそう。

そんなシロとの関わり方や、お世話の上達を1番びっくりしていたのはお母さんだった。

お父さんが仕事から帰ってくると、楽しそうにお母さんが話しているのを私は知っていた。

「今日は、みさちゃんがシロのトイレトレーニングを頑張ってくれたのよ。シロが失敗しても優しく頭をなでていたのよ。えらいでしょ、あの子?」

「なんだか最近、みさちゃんが変わってきたみたいなのよ。よく笑うようになったみたい。」

私は、お母さんだって最近よく笑っているし、表情が明るくなってきたし、おしゃれもしているなぁと感じていた。

なぜ、おしゃれになったかというと、それはね、お母さんもシロと一緒の写真をきれいに撮りたいから。
携帯の待ち受けを私じゃなく、シロの写真にしていることを私は知っている。

最初は、私とシロの写真ばかり写していたのに、いつの間にかお母さんが私に、
「お母さんとシロも撮って!!」
と携帯を渡してくるようになった。
キラキラした表情でお母さんからお願いされるのは嫌じゃなかった。とても嬉しかった。

きっと、お父さんが夕飯を食べる時に、いつもたくさんの写真を見せたり、私のことばかり話すものだから、お父さんだって、お母さんの変化に気づいていたはず。

お母さんは前に「シロばかりみているとシロが落ちついてご飯食べられない。」て私に言ったけれど、今のお母さんはあの時の私で、お父さんがあの時のシロみたい。
そう思えたら笑わずにはいられなかった。

あっ、お父さんが痩せちゃったらどうしよう?と私は少し心配したけど、お父さんはちょっと最近太り気味だからちょうど良いかな?なんてね。
クスクス笑えて仕方ない。

私たち家族はシロが来てから楽しいことばかり。

シロは何回かトイレの失敗はあったけれど、最後はきちんとトイレを覚えた。

ねこは失敗して叱られると、失敗を叱られたのではなく、おしっこをすることを叱られたと勘違いするみたい。
そうすると、我慢して体をこわしてしまうこともあるとか。

だから、私はシロが失敗しても絶対怒らないと決めていた。
シロのおしっこは正直臭かったけれどね。
私は優しくシロの頭を撫でてやった。

もちろん、トイレ掃除も私は頑張ったよ。

シロが来てからおうちの中がぽかぽかしている。
まだまだ、寒い冬の日なのに…

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