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本当に "すぐに行動せよ" は正しい? 「見極めて、やり抜く」 がポイント

多くのビジネス書や自己啓発本は「行動することの重要性」を繰り返し強調します。速やかに行動を起こし「行動力」を発揮することが、ビジネスの成功へのカギであると。

確かにこれは重要でしょう。しかし本当に即行動をすれば良いのでしょうか?

行動と思考のバランス

今回お伝えしたい結論から言うと、行動の前に何をするかの方向性を見極めることが重要です。実行することはもちろん大切ですが、それと同じくらい大事なのが考えることにあります。

どちらかに偏りすぎるのではなく、行動と思考の両方のバランスが重要です。

もしどちらかに偏ると、

  • 考えるだけで行動をしない → 頭でっかち

  • 考えずに行動するだけ → キリギリス (アリではなく) 

となってしまいます。ではどうすれば行動と思考のバランスを保てるかを考えてみましょう。

センターピンを捉える

ここでキーワードとしてご紹介したいのが「センターピン」です。

センターピンとは、ボーリングの例えから取りました。ボーリングのピンは10本立っていますが、最初に倒すべきピン、つまり先頭の中心のピンを倒せば、後のピンも倒れやすくなります。

何をするかという本質を見極め、一度「これだ」と思ったセンターピンを徹底的にやり抜くことが大事です。この順番がポイント、つまり見極め(考える)、徹底的にやり抜く(行動する)なのです。

小さな行動から始めて見極める

センターピンだと思ったことが本当にセンターピンかどうかを見極めるには、具体的な行動が必要です。仮として見定めたセンターピンが正しいなのかを確かめるために、まずは小さく始めてみるといいでしょう。

ここでも「考える」と「行動する」の二段階で捉えます。まずは仮説としてセンターピンを設定し、それを実際に行動に移してみて検証するわけです。本当にセンターピンであることに確信が持てれば、その方向で行動を続けます。

見極めの完璧主義を避ける

ここで注意したいのは、見極めを完璧にしようとは思わないことです。

時間をかけて 100% の完璧な水準を目指してしまうと、その分だけ次に必要な行動が遅れてしまいます。ある程度の確信が持てたら、その時点でネクストステップに移すことへの切り替えが大切です。イメージとして数字で表すなら、50% から高くても 70% くらいの自信度があれば、その時点で行動に入っていいでしょう。

おわりに

ビジネスパーソンとして成果を出すために行動することの大切さは言うまでもありません。

ただし、何を目指して行動するか、その方針で合っているかを見極めることは同じくらい、あるいはそれ以上に大事です。

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