仕事での 「目的の手段化」 をやってみよう
今回の内容は、全体像をより広く捉え 「目的の手段化をしよう」 です。
この記事でわかること
・視野を広げよう
・目的の手段化
・具体例 (5つ)
記事の前半は、2つの視野を広げようという話です。
後半は着想を広げ、「目的の手段化」 ご紹介します。戦略やマーケティングなど、いくつか具体例を使って解説をしています。
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
視野を広げよう
どんな仕事でも共通して重要なのは、全体像の捉え方です。
目の前の仕事に注力していると、視野が狭くなってしまいます。この時に意識して全体を俯瞰し、視野を広げるようにするといいです。
視野は2つに分解ができます。
2つの視野
1つは空間的な視野で、見ている領域の広さです。例えば、自社が参入している市場をどこまで想定しているかです。
もう1つは時間軸です。時間軸を短期だけではなく長期で見ると、時間的な視野を広げられます。
先ほどの市場の例で言えば、今現在の市場だけを見るのではなく、1年後や3年後といった将来も想定していると時間軸の視野を広く捉えるられています。
ではここからは、視野を広げて全体像を広く捉えれば 「目的の手段化ができる」 という話に展開します。
目的の手段化
皆さんが普段耳にするのは、「手段の目的化」 だと思います。ここで着想を広げたいのは、逆の 「目的の手段化」 です。
では、目的の手段化とは何でしょうか?
目的の手段化とは、全体像を広げることによって、目的だと思っていたものを手段と見ることです。
この説明だけだと抽象的なので、いくつかの具体例でご説明しますね。
目的の手段化の例 (5つ)
ここでは5つご紹介します。
目的の手段化の例
・戦略
・マーケティング
・データ分析
・プロダクト開発
・企画書
[手段化の例 1] 戦略
戦略をつくることを目的と捉えるのか、それとも戦略は手段に過ぎないと見なすかです。
というのは、戦略は実行してこそ意味があります。つまり戦略をつくるとは実行のための手段であって、実行してビジネスでの成果 (勝ち) を上げて、初めて戦略は価値あるものになります。
[手段化の例 2] マーケティング
マーケティングでも同様です。マーケティング戦略や施策は、つくっただけでは価値を生み出せていません。
ここで言ってる価値とは顧客が得られる成功です。本来の目的は顧客の成功です。マーケティング戦略や施策はあくまで手段なのです。
[手段化の例 3] データ分析
データ分析者にとっては、データを分析して示唆や結論を出しレポートを作ることが目的になります。
しかし全体像をより広げてみると、見解や示唆からビジネスにどう貢献できるかが本来です。データ分析結果を意思決定や実行に使い、そして何よりもビジネスへの成果につなげられるかです。
ここまで全体像を広げるとデータ分析をするとは手段です。
[手段化の例 4] プロダクト開発
プロダクトを開発しローンチするのを目的にするのか、それとも視野を広げて開発を手段と見るかです。
本来の目的はプロダクトでユーザーの問題解決です。全体像を広げれば、プロダクト開発はそのための手段です。
[手段化の例 5] 企画書
企画書を作っていると、作ること自体が目的になります。しかし、企画書自体も手段です。
企画書を意図と意思を持って提案して通し、企画内容をビジネスで実現することが目的です。
まとめ
今回は、全体像を広げ 「目的の手段化をしよう」 という内容でした。
最後に記事のまとめです。
目的の手段化
・視野を広げて全体像を広く捉えれば、「目的の手段化」 ができる
・目的の手段化とは、全体像を広げることによって目的だと思っていたものを手段と見ること
目的の手段化の例
・戦略: 実行してビジネスでの成果を上げて初めて戦略は価値を生む。戦略をつくるのは手段
・マーケティング: 本来の目的は顧客の成功。マーケティング戦略や施策はあくまで手段
・データ分析: 意思決定や実行、ビジネスへの成果につなげるのが目的
・プロダクト開発: 本来の目的はプロダクトでユーザーの問題解決。開発はそのための手段
・企画書: 意図と意思を持って提案して通し、企画内容をビジネスで実現することが目的
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