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戦略を例に、前提と制約条件の見つけ方と疑い方を解説

今回は、前提と制約についてです。

この記事で分かること

・前提と制約とは何か?
・戦略の本質と、前提と制約
・前提と制約を疑ってみよう

この記事で書いているのは、前提と制約とは何かです。戦略を例に当てはめて2つを掘り下げています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。

前提と制約

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2つは似た言葉ですが、自分の理解を言葉にすると次のように整理できます。

前提と制約
前提: すでに成立している状態や状況
制約: 守らざるを得ない決まりごと・ルール

ではこの2つをより具体的に見ていくために、戦略を例に当てはめてみましょう。

戦略の本質

まずはそもそもの戦略とは何かです。

私の一言の定義は、戦略とは 「目的を達成するためのリソース配分の方針」 です。

より平たく言えば 「戦略とは目的達成のためにやること・やらないこと」 です。まず 「やらないこと」 を決め、残ったやることを絞ります。やることの中でリソース投入の配分を決めます。

繰り返しになりますが、戦略は目的を達成するためにあります。

戦略での前提と制約

ではここからは、戦略における前提と制約を見ていきましょう。

戦略の前提
・戦略の上位にある目的。戦略はすでに存在する目的に依存する

戦略の制約

・リソース (貴重で有限なもの) 。リソースを超えた戦略は実行できず目的が達成されない
・戦場の状況

最後の戦場についての補足です。

戦場とは、ビジネスなら参入している市場です。その市場での競争環境が制約になります。競争相手は誰で何を目標にして争っているかです。

場所 (戦場) 、競争相手と争い方 (競争ルール) が制約です。

前提と制約を疑う

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前提と制約は与えられるものです。戦略をつくっていく時に想定しておくべき条件です。

この2つを理解してから戦略をつくり、実行することが大事です。

一方で、前提と制約を疑う姿勢も重要です。前提が成り立たなくなる、前提が変わるのはどんな時か?制約を取り外すことはできないか?を考えるのです。

前提は変わる

ものごとには必ず前提があります。ただし前提はいつも同じとは限りません。外部環境の変化に伴い前提そのものも変わります。

戦略での前提は目的でした。上位にある目的が見直されることはビジネスでは常に起こりえます。目的が変わったことに気づかず、あるいは認識していても戦略と実行を止めることができなければ成功には導けません。

制約をなくす

制約についても、取り外すことができないかを常に意識しておきます。

この時のポイントは、今の制約はなぜ生まれたのか?制約の根拠は何か?を掘り下げていきます。

制約の根拠を理解し、環境と競争ルールを変えられないか?変えるためにはどうすればいいか?を考えておくのです。

まとめ

今回は前提と制約について、戦略を例に掘り下げました。

最後に記事のまとめです。

前提と制約
前提: すでに成立している状態や状況
制約: 守らざるを得ない決まりごと・ルール
戦略の前提
・戦略の上位にある目的。すでに存在する目的に戦略は依存する

戦略の制約
・リソース (貴重で有限なもの) 。リソースを超えた戦略は実行できず目的が達成されない
・戦場の状況。場所 (戦場) , 競争相手, 争い方 (競争ルール)
前提と制約を疑おう
・ものごとには必ず前提があるが、いつも同じとは限らない。前提が成立しない・変わるのは?を考える
・制約についても取り外すことができないかを常に意識しておく。制約根拠を理解し、環境と競争ルールを変えられないか?変えるためにはどうすればいいか?を考えておく

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