想像の世界と犯されない夢・甘いだけのフィクションから逆算するノンフィクション
明け方途方に暮れてみようという時に、タイでみた景色を思い出そうとする事がある。
アユタヤの土と香る牧草の匂いや、バンコクのドブと排気と香る、レモングラスとスイートチリソース。熱された地面から立ち上る湯気が、目に見えそうな昼と夜。
いわゆる大地というものがより感じられるように思い、僕の日本における有限の景色から、無限の景色へ目を閉じて。やがて身が煙のようになって飛んでいき、気がつくと僕は青く茂った熱風のアスファルトに立って、ジリジリと額を焼かれている。
その景色が輝かしいのは