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道場の看板が渡り廊下になっていた!

我が家はド田舎の古民家である。
ひとつの敷地に「母屋」と「離れ」があり
母屋の台所と離れの玄関までの距離が
2メートル弱。
一日に何度も「母屋」と「離れ」を
行き来するのだが、
その度に、いちいち靴を脱いだり
履いたりするのがしんどくなり、
30年近く前、義父に渡り廊下を作ってもらった。

義父は大工で、私がこの家に来たときには
すでに大量の古い木材が納屋と家の軒下に
めいっぱい積まれていた。
自宅を修理する時には、
たいていこれらの古い木材
(仕事先の解体で出た廃材と思われる)を
使っていた。
※大工あるある

渡り廊下も「欲しい」と言った数時間後には
完成し、母屋と離れの間に置かれていた。
(廊下といっても、高さは地面から約20㎝で、
長板に脚をつけた、踏み台の長~いタイプ
みたいなもの。台所や玄関から廊下に
〝降りて渡る”という代物だった)

数年前、ふと、
「渡り廊下自体を掃除してみるか」
と思い、廊下(長~い踏み台)を
夫とひっくり返してみた。

「!」

文字が書いてある。
橋脚でサイドの文字が隠れてしまっているが、
右から読んで、
『尚武舘武道専門学校 昭和五十五年十月右日』
と書いてある…と思う。たぶん。
※(尚)(校)(昭)は
全部見えていないので予測。
右日という表現は、
ネットで調べても出てこないので
(右)は違う文字かも知れない。

昭和五十五年は1980年。
42年前、この武道専門学校
(私の中では道場のイメージ)は
どこかで開校したのだろうな。
まさか、その看板が、
こんなド田舎の渡り廊下として
30年以上使われることになろうとは…

(尚武館武道専門学校は、
実在する学校だったが、
この看板がそこと縁があるものかは不明。)

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