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スニーカーショップもセレクトショップももはや古いような

大々的に展開するオシャレな路線で攻めてるスニーカーショップやセレクトショップは近年閉店が続いているという話を聞いたことがある。実際ここ数年atmosは繁華街やターミナル駅周辺の店舗閉店が続いていたし、ユナイテッドアローズは最大のセレクトショップチェーンではあるけど売上は低迷している。一体なぜこうなったのだろうか?

結論から言うとチェーンのセレクトショップには魅力がないのだ。新しいブランドとの出会いや第三者的なスタッフ、キャンペーンやポイントの管理という魅力は否定しないが、今の時代はブランド自体の影響力が増しているのである。それこそそういう企業がターゲットにしている僕みたいなアパレル関連に対して購買力のある若い世代が利用するのは路面店か公式アプリ、公式サイトの三択になっているのが現実である。あるいは逆に個人で細々とやっているようなセレクトショップであればローカルビジネスを支えるという社会的意義を見出して買い支える、ということもあり得るとは思う。でも商業的路線の強いセレクトショップにわざわざ行きたいとは思わない。強いて言えば、たまたま通りかかったそのような店がセール中で覗いてみたら良さげなものがあった、ということで購入するのはあり得るだろう。そういう客は定価で購入しているわけでもロイヤリティが高いわけでもないから店としてはあまり来てほしくない客ではある。しかしながら、多くの若い世代やファッショナブルな人たちがセレクトショップに価値を見出さなくなっているとしたら商業的成功を収めたセレクトショップは、そのような客で埋め尽くされれば、在庫圧迫とセール沼というネガティブスパイラルに突入してしまいいつかは閉店や規模縮小に直面してしまう。結局テクノロジーの発達で、ブランドの直販が最も低コストで最も顧客データを収集でき、最もロイヤリティを維持できる時代になってしまった以上、セレクトショップやスニーカーショップが大々的に商業的成功を収める時代は今後もっと大規模な形で終焉を迎えることになるだろう。

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