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恵方巻き商戦から今の社会を分析

節分に恵方巻きを僕は数年ぶりに食べた。1人暮らしになってからめんどくさくて買ってなかったけど大学に進学始めて以来ずっとここ人生が散々だから食べることにした。といっても方角や一気食いはしてないんだけど。

 それにしても恵方巻き商戦が二極化しているらしい。イオンは伊勢海老や神戸牛を使った1万円以上する高価格帯を予約販売では強化した一方、店頭では手頃な価格のハーフサイズやセットの拡充に軸を置いていた。拡大傾向にある恵方巻き市場は二極化が深刻化しているらしい。

 しかしこれは恵方巻きに限った話でもないし、何なら日本に限る話でもない。ダラーツリーやTJマックスはアメリカで店舗展開を拡大してきた一方、ラルフローレンやグッチといったラグジュアリーブランドはアメリカで売上を拡大した。ドイツでもアルディやリデルのような格安スーパーが人気だが、メルセデスベンツの売上も好調だ。どうやら世界中で消費の二極化は深刻化しているようで、これは労働環境の不安定化や賃金の伸び悩み、住宅コストや教育コストの高騰、格差の固定化などが要因であると分析されている。もちろん全体で経済は大きくなってはいるのは間違いない。しかしながら、これが長く続けば社会全体が荒廃する可能性も高まるし、それに伴って政治的混乱や危険な政治思想の蔓延を引き起こされてしまうかもしれない以上、各国は経済格差の是正と中間層の育成、セーフティネットやQOLの確保に務めなければならないだろう。

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