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性的被虐の子と男性職員

わたしの勤務先は児童養護施設なので、性的虐待に遭った子たちが当然来る。

公的保護を受ける子どものうち、何かしらの性的虐待を受けている子は10%以上はいるはずだが、調査の方法や統計のとり方によって様々なので、正確な数字は有って無いようなものである。

虐待の有無を間違いなく調べる方法など存在しない。

女の子の方がずっと多いが、男の子もいる。

男の子は、他の身体的暴力の被害が目立つあまり見過ごされたり、本人が被害を隠すこともあったりするため、発覚していないことも多い。

もちろん女の子でも同じことはあるが、男の子の場合よりも入念に調べるため、発覚の可能性は高い。

いずれにせよ、性的虐待を受けていても発覚していないケース、発覚していても保護に繋がっていないケース、保護されていても被害が認知されていないケースもあるので、児童福祉に関わる全ての職員は性的な事柄について慎重になる必要がある。

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「遺失物事務所歳時記」「児童養護施設のドタバタ日記」ほか、生活の中で面白いと思った事を共有します。詳しくはプロフィール記事をご覧ください。

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