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インドネシア語検定と語学に関して

インドネシア語には実は検定があるのです。


とは言っても日本のインドネシア語検定協会が行なっているもので、
受験者は年間3,000人程度、1月と7月の年2回実施されています。
基本は日本人のインドネシア語学習者向けの資格試験で、会場は日本国内なのですが、
ジャカルタとバリでも受験可能で、
協力隊のインドネシアの先輩隊員も多くの方々受けてたりします。


インドネシア語検定ではE級〜特A級の6段階が用意されており、
E級はインドネシア語を勉強し始めた人向け、
特A級になるとプロとして同時通訳が出来るレベル。



年間3,000人しか受けないインドネシア語の検定を持っていて何か意味があるのかという疑問はさておき、
目指せB級ということで、今年の1月にC級とB級を受験しました。


幸運にも自分の勉強した国の言語の検定試験があるということで
せっかくインドネシア語勉強したから何か形に残ればいいなぁと言うのと、
何より勉強へのモチベーションのために。

インドネシア来たばかりの頃は最後まで毎日ちゃんと勉強するぞ!とか思っていたけど
日頃の生活に不便を感じなくなるくらいに出来る様になると
人って努力しなくなるんですよね、語学の勉強全くしなくなる。
協力隊あるあるですね。



ということで私が受けたB級のレベルは、インドネシア語検定協会によると
「平易な新聞記事、文献を読んで通訳でき、平易な業務文書を書いたり、簡単な通訳ができる。」
「平易」ともあるので、一見すると出来そうじゃん!という感じもするんですが、
ただこれが実は難しく、筆記の一次試験と、面接の二次試験があり、合格率は約10%。


筆記試験は基本的には選択問題なんですが、ニュースの様な文章の翻訳を書かせる問題もあったり、
ことわざや言い回しの問題、正しい単位を答えさせる問題など様々。



C級までは日常生活でよく使われるものが中心なんですが
B級になるとニュースとか文化とかに日頃から触れてないと全く出会うことがない単語だったり、
言い回し的にこの表現じゃないとおかしい、というような問題だったりと、
より深くて正確なインドネシア語を知らないと解けない問題が多い感じがしました。


そもそも日常生活で
「麻薬保持の疑いで起訴される」とか
「ボクシングのフェザー級の優勝候補と目される人物だ」とかって、言わないし聞かないじゃないですか。
「捕まる」なら分かるけど、「起訴される」って分かんない様に、
日本でいうイカとか豆腐とかの単位を日頃の生活で使うのかという様に、
正直知らなくても生活出来る(伝えられる)のと一緒。

日頃からニュースを全く見ない(言い訳ですがTVがない)し、
そんなに正しいインドネシア語を使っているわけではないので
そういう言葉知らないんですよね。




1月が試験で、
12月には私の活動のメインの場所である小学校がテストなどで活動が出来なかったので勉強してました。
久しぶりに真面目に一日中勉強した気がする。
本来の協力隊であれば、そんな時にでも自分が出来る他の活動を探すのが正しい姿であるべきですが
そんなこともそっちのけで自分のためだけに勉強してました。
(本当悪いやつだと自分でも思います。)




先日結果が帰ってきましたが、
B級は見事に筆記の時点で合格最低点に2点足りず不合格。
ジタバタするほど悔しい…
あと2点くらいならもっと足りずに不合格の方が諦めがつくというのに…
C級は無事合格しましたが、なんだか悔しい結果となりました。

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活動もせずに勉強してたのに落ちるなんて、
協力隊員としてどうなんだろう。
色々と申し訳ない。


反省は日頃からニュースや新聞、本などにもっと触れておくべきだったということ。 



加えて言えば、こういう資格試験ではまあそこそこなんですけど、
やっぱりうまく喋れないんですよね。
頭で分かってても口に出ない。使えない。
だから面接になったら絶対落ちてると思うから、今回もまぁしょうがないのかなぁなんて。 



訓練所に入った去年の1月からインドネシア語の勉強を始めて、約丸1年。
その半分以上の時間をその国で過ごしているので、インドネシア語自体に触れている時間は相当長いはず。



机に向かう「お勉強」でも、
それを使って喋る方も
これだけの時間をかけてもそんなに伸びない。



昔から勉強とかテストとか嫌いじゃなかったんだけど、
語学とかはあまり得意じゃなかったんだよなぁ、残念なことに。



本来は学習してそれを実践して自分の生活を少しでも豊かにするために勉強するはずなのに、
「勉強」ということが目的化して、
それを実践するということはいつまで経っても得意にならなかったんだろうなあ。




ただ、インドネシアに来て、語学など勉強したことを喋ったり実践することで、
こんなに世界が広がるんだ!ということを今更ながら初めて理解出来ました。
それはここに来て得た一つの発見であり、大事な経験だったんだろうなと思う。



昔から英語などの語学に対して苦手意識があって、やっぱり今でも得意ではないけど、

少なくとも協力隊の経験でそれに対する苦手意識や不快感は拭えた気がします。

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