世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのかを読了しました
「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」 という著書を題材に、
本の要約と現在の業務に活かせる新たな視点を模索してみました。
そもそも、この著書はどんな本かというと、
一言で言えば、
「これからの時代、 ビジネスをする上で良い判断をする為の新しい指針や価値観を気付か
せてくれる本」
だと思います。
気になる方はぜひポチッとしてみてください。
この本のタイトルにもあるように、 いま世界中の名だたる企業の幹部候補が、MBAではなく美意識を鍛えるためにアートスクールに通っています。
MBA をはじめとするビジネススクールでは理性や論理的思考などの 「サイエンス」について学びます。
しかし、現在の様々な要因が絡み合い、複雑で不安定なビジネスの世界では、今まで通用してきた 「サイエンス」 が通用しなくなってきているのです。
意思決定におけるパターンとして「クラフト」、「サイエンス」、 「アート」 というものがあります。
クラフトは経験則にしたがって意思決定するというもの。
すなわち経験していればしているほど意思決定能力は高く、 経験が物を言う世界です。
高度経済成長期の日本ではクラフト色が強く、 四の五の言わずひたすら働いて経験を積めば給料も上がり、 実力も付くという時代でした。
弊会も悲しいことにクラフト色はかなり色濃く残っています。。。
このクラフトのままでは、若い社員が実力をつけるまでに時間がかかってしまいます。
もっと早く実力を付けて経営の中枢でバシバシ意思決定できる人間を育てたい。
そんな意識から生まれたのが 「サイエンス」 的な考え方。
当時コンサルティングと言えば企業で経験を積んだシニアが行うのが通例でしたが、
それを覆したのが今のマッキンゼーや BCG などの戦略コンサルティング。
彼らは独自の「サイエンス」 を作り上げ、 経験を積んでいなくても戦略のフレームワークや論理的思考能力を身に付けることで精度の高い意思決定ができる人間を作り上げたのでした。
しかし今ではその「サイエンス」が危ぶまれており、「アート」 が注目されているのです。
今日に至るまで、多くの企業で取り入れられてきた「サイエンス」 の力。
しかしこの「サイエンス」には問題があります。
それは、論理的思考能力で導き出した答えは必ず同じようなモノになるということ。
著書の中では「正解のコモディティ化」 と呼んでいます。
「サイエンス」は正直ちゃんと学べば誰でも身に付けることのできるスキルです。
(奇しくも、私はいまこの「サイエンス」の習得の真っ最中なのですが、、それは置いておきます。)
その「サイエンス」を学んで導き出した答えは、 論理的なので必ず同じようなモノになります。
つまり、「サイエンス」によって意思決定する企業が多ければ多いほど、レッドオーシャンになってしまう。
結局みんな同じところを目指すのだから競争が激化し、結局疲弊してしまう。
そんな問題が生じています。
これは、営業、企画業務における仕組みづくりに大きな影響を与えると思います。
同じ営業トーク、同じキャンペーン企画、その他諸々
中々ライバル会社や社内のメンバーとの違いを出しづらい環境になってしまいます。
だからこそ、私の業務改善としては、
まずは当たり前のことを論理的な話せるようになることです。
それこそいまトレーニングしてることを頑張らないと、、、です。
既存のルールを熟知した上で、新しいことを考えないと基本がないただのバカになってしまいます。
もう一度基本の基から考え方を変える必要があると本を読んで感じました。
いい気づきがあってよかったです。
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