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「司書になりたい!」と思い始めたのは、大学3年の夏休みでした

私が、「公共図書館の司書になりたい!」と強く思うようになったのは、大学3年の夏休みの学外実習でした。

実習先は、都内の公共図書館。実習期間は、約2週間だったと思うのですが、おそらく、日曜日か月曜日が休みだったように思うので、実質、12日間?
午前中に図書館業務の説明があり、午後はカウンターでの貸出・返却対応などの業務を職員の方と一緒に行いました。短い期間でしたが、図書館の様々な業務を体験させてもらったと思っています。(実習の時の日誌のようなものがあったはず。後で探し出して、確認したいと思っています。)

図書館の利用経験のない子ども時代

私が秋田の実家にいた頃は、近所には図書館はなかったので、地元での図書館の利用経験はありません。(その後、私が社会人になって何年目かくらいに、駅の近くに図書館ができました。)
小学校、中学校内には図書室というものはなかったように思います。高校には図書室はありましたが、ほとんど利用していません。
高校のあった秋田市には県立図書館も市立図書館もありましたが、何度か試験勉強に使わせてもらったくらいです。おそらく、図書館で利用登録をすれば、本を借りることができるなんて、当時の私は知らなかったのではないかと思っています。

公共図書館・学校図書室の利用経験も、図書委員の経験もなく、図書館とはどういうものかも知らないまま、司書資格がとれる大学に進学。なぜそこの大学への進学を決めたかはよく覚えていないのですが、母のすすめがあったからだったのではないかと思っています。
大学で、図書館についての予備知識もないまま、図書館についても学び始めました。大学1、2年生の頃は、「どうしても、図書館で働きたい!司書になりたい!」という思いは強くなかったと思います。

そんな私が、たまたま、実習先に公共図書館を選び、実習で公共図書館を体験したことで「公共図書館で働きたい!司書になりたい!」と変わってしまいました。
もちろん、実習は楽しいこともありましたが、大変なことも多かったと思います。でも、「公共図書館で働くのは面白いかも?」と、公共図書館の司書を目指すことになりました。周りに、公共図書館の司書を目指す友人がいたことも大きかったと思います。

図書館司書になりたくて、公務員試験を受けまくる

図書館司書の資格は、規定の授業を履修して単位をとれば、とることができます。でも、公共図書館で司書として働くためには、司書の採用を行っている自治体の公務員試験を受けて、採用されなければなりません。それは、私が公務員試験を受けていた頃も、現在も変わらず、非常に狭き門です。
大学4年の夏から秋にかけて、片手では足りないくらいの公務員試験を受験しました。そのうち、合格したのは2自治体で、指導教官とも相談し、どちらに行くかを決めました。
そして、図書館司書として30年働きました。

正直なところ、30年も図書館司書をやるとは思ってもいませんでした。
途中、図書館業務にコンピュータが本格的に導入されたり、図書館の開館日・開館時間が増えたりとか、公共図書館をめぐる状況も大きく変わりました。

図書館の仕事は本当にいろいろあって、30年間に様々な仕事を経験させてもらいました。その中でも、自分が一番好きだったのは「レファレンスサービス」だったかもしれません。図書館で覚えた資料や情報を調べるスキルは、現在でも役立っています。

現在の私と図書館の関係

現在は、利用者として、地元の図書館などを利用しています。ただし、自分で調べた方が早いので、図書館のレファレンスサービスは、今のところ、利用していませんが。
現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、図書館の利用がいろいろと制限されているので、困っています。

そして、昨年から、大学の非常勤として「図書館サービス概論」という授業を担当しています。授業は前期のみ。選択科目なので、「本や図書館が好き」な学生さんが多いように思います。昨年はすべてオンラインで授業を行いましたが、今年はどうなるでしょうか?

公共図書館は、使わないともったいない施設だと思っています。本を借りるだけの施設ではありません。図書館関係の方は、図書館の使いこなし術をもっとPRしていってもいいのかな、と思っています。

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