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さくらももこさんの『あのころ』を読んで思い出した中学時代のこと。

ここ数日、さくらももこさんのエッセイを本棚から引っ張り出して読んでいます。

さくらさんの子供の頃の思い出を書いた『あのころ』を読んでいたら、中学時代に起こったある出来事を思い出しました。

中学一年生の制服が夏服に変わった頃。

私が通っていた中学の制服はブレザーで、ベストが付いていました。夏場は着用しなくてもよかったのですが、衣替えをした初日クラスの女子全員が着ていたのです。

私は、みんなが着ていると安心しましたが(一人だけ着ていたらちょっと恥ずかしいと感じるお年頃)、クラスの女子全員が着用していたことが問題になりました。

数日後の朝のホームルームで、担任から「なんでベストを着ているの?」と言われてしまったのです。

しかも、先輩から何か言われたの?と、あらぬ疑いまで…。

この、ベスト着用の件、単なる偶然で、誰も示し合わせたわけではないんですよ。

ただ、先生の問いに誰も答えないから、教室はシーンとした状態に。

まぁ、この件に関してはその後特に何もありませんでしたが…。

理由がどうであれ「その質問に答えるのは酷だよ」と今なら言える。

ベストを脱ぐと制服の吊りスカートのひもが見えてしまったり、ブラウスの胸ポケットの部分の校章のワッペンがちょっと残念だったり、そういうのが恥ずかしいなぁと感じたから私はベストを着ていた。

でも、そんなこと、男子もいる教室で言いたくはありませんでした。

もっと繊細な人なら、ブラウスが透けるのが気になるという人もいたかもしれない。

やっぱり、言いにくいというのが本音です。

『あのころ』のエピソードは、主に小学生の頃の話だけれど、子供の頃って楽しいことも多い、でもしんどいことだってなかったわけじゃありません。

このベスト騒動は、中学色々と面倒と感じた出来事の一つです。

もし、夏場に着なくても良いベストや長袖のブラウスを着ている生徒がいても、問い質すのではなく、そっと見守っていてください。

話したくないこともあるだろうし、大人が力づくで言わせるのは、やっぱり酷としか言いようがないので、先生方頼みますよ。


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