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万年筆は筆圧で選ぶ

こんにちは。
文学コピーライターでファミレスで文章を書く人=中野谷つばめです。

元万年筆販売員が万年筆初心者さんに送るシリーズです。
万年筆についての記事まとめ は こちらから


販売員時代の販売トーク

30年以上前の万年筆販売トーク。
時はバブル。
ご自分用ですか。贈り物ですか」
ご予算は」
「(自分用なら)筆圧は強いですか」
「(贈り物なら)女性向けですか。男性向けですか。ボールペンですか。万年筆ですか。お歳は何歳くらいの方ですか」

これくらいで、1本10,000円以上の万年筆や、ボールペンとシャープペンセットで5,000円とか、1本5,000円から10,000円以上のボールペンががんがん売れました。
繁忙期は、舶来メーカー売り場だけで、1日100万円の売り上げがありました。


筆圧は強かったので

当時のわたしは、筆圧は強くぐいぐい書いてました。
ずっとつかうために、ちょっとお高い万年筆をふんぱつして。
デュポンの15,000円だったかな。
社員割引で安く買いました。
(どれくらい安くなるかは、個人的に聞いてください。あまりおおっぴらにはいえませんので。こちらから

今では、わたしの手に合っているデュポンですが、当時はペン先が硬くって。
ただ、自分で買った10,000円以上の万年筆なので、使いまくりました。

次に、パーカーの万年筆を買いました。
新発売で15,000円が10,000円で売り出す、ってことで買いました。
パーカーって、ペン先は硬い方なんですけど、この万年筆は柔らかめに作られてました。
自分でも買って、当時高校入学に、ってお客さんにはばんばん売りました。


筆圧って変わってきます

買った時は、筆圧強いから固めのペン先を選んでました。
デュポンやパーカーも、使っていく内になじんで柔らかくなりました。

年齢を重ねるにしたがって、力を抜いて書くことを覚えたり、筆圧もさほど強くなくなってきてます。

なので、2018年に選んだ万年筆は、ペンハウス・大西製作所の15,000円のこれです
デザインの可愛さが決め手で、書きにくくてもいいわ、って思って通販で入手。試し書きしてません。

これが。
はじめから書きやすくてびっくり。
もうこれ一本で、ほかはいいわ、ってくらいです。
すご~く気に入ってます。大好きです。


筆圧は目安として

確かに、万年筆を選ぶ時には筆圧はひとつの目安になります。
筆圧弱い人が、固いペン先を選ぶと書きにくいです。
筆圧強い人が、やわらかーいペン先を選ぶと、ペン先つぶしちゃうかもしれません。

なので、筆圧強い人は固めのペン先を、筆圧が弱い人は柔らかめのペン先を選ぶのが基本です。
万年筆も個体差があるので、試し書きしてみるのがおすすめです。

好みのデザインで選ぶ、もありです。
つまりは「自分が好きだと思った一本」に出会ったら、ハッピーです。

出会うまでは、試したり悩んだり、ネットで探したりしましょう。
文具店や百貨店の万年筆売り場にいけるようになったら、試し書きもしましょう。
販売員に聞いたりアドバイスしてもらうと、参考になります。

さて。
万年筆で、お手紙書きましょうか。


2020年5月8日記す
中野谷つばめ

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