Twitterでバズってしまった話
2021年5月15日(土)の午後3時頃、とある営業の電話におけるやりとりにまつわるツイートに思わぬ反応をいただいた。それについて思うことを少しだけ書いておきたい。
週末の午後3時といえば、カフェがもっとも賑わっている時間帯であり(ランチ提供があればそれは正午12時くらいかもしれないが)そこにGoogle広告だったり、キャッシュレス決済だったり、流行りのビジネスツールの営業電話がなんの迷いもなくかかってくる。
ここに見えるのは、電話に出やすいような暇な時間帯には不在である可能性もあり、確実に電話に出てくれる忙しい時間帯を狙うほうが自分たちにとって合理的であるという発想だろう。
いっぽう、ここにはお店のひとの時間を奪っている意識はほとんどないし、自分たちの提案が圧倒的にそのお店に必要だという調査や分析があるわけでもない。
仕事とは、自分たちにとって合理的であることが、相手にとっても合理性を持つその接点においてなされるべきではないだろうか。
自分たちだけの合理性を押しつけながらぼくたちの時間を奪う電話は迷惑であり、暴力でさえあるように思う。
そして、もっとやさしく丁重に断りさせすれば、報復的な低評価レビューをされることもないのに、という助言もあったが、自分のお店だけ被害に合わなければいいのではなく、他のお店に同じような営業しないように伝えることをしなければ、自分のように感じるお店がもっと増えてしまうかもしれない。できればそれは避けたいと考える。
サービス業をやっていると、営業の電話にも同じような真摯な応対ができないなんて、接客を主たる業務とするサービス業への適性がないのでは?という指摘もあるが、そういうことにつけこんで、あらゆる電話への応対の必要性を主張できることが、お店に対する配慮なき営業電話を許してしまっているのではないか。
とはいえ、お客さんが困って電話してくることもあるわけで、電話そのものをなくすという選択をすることはむずかしいし、電話に出ない(とか留守電にしておく)ということもまたむずかしい。
ここで考えてほしいのは、自分にとってもいいし、相手にとってもいいことであるか、ということであって、営業電話ではないですが、けっして遠くない事例として「チラシを置いてほしい」という依頼がある。
ひとがたくさん集まるカフェだからチラシを置いてもらう場所としてふさわしい、という考えは、不在であることが少なく、電話に出てもらえる時間帯にカフェに営業の電話をかける、という発想とけっして遠いものではない。
そのカフェを好む感性と企画されているイベントの感性が近いから、きっと少なからぬお客さんにとって知りたい情報になると思うのだけれど、というようなことを言われた経験はない、と言っていい。(別にそう言ってほしいわけではなく、そういうことを少しでも考えてほしいのだ)
ぼくはそういうことを厳密に考えすぎるから、依頼したいときにも依頼できなくなって困ってしまうわけだけれど(きっとGoogle広告の営業職に就いたらまったく仕事ができないことだろう)あまりに考えなさすぎるのもまた問題ではないかな、と思う。
(とはいえぼくにも人間味があるので)いつも来てくれているお客さんからの依頼であればできるだけ協力したいとは思うし、コーヒーを買ったときに依頼されると、とりあえず受け取りたくはなる。
ただ、お店に来たこともないし、利用する気もないし、でもこの場所にはひとが集まるらしいから、とりあえずチラシだけ持ってきました、というのはいかがなものかな、とも思うのだ。
たくさんのひとに電話すれば必要とするひとがいるはず、とか、たくさんのひとが来る場所にチラシを置いてもらえば誰かが必要としてくれるはず、という思考法は、お店のひとやお店に来るひとにとって必要とされるという意識がよわいように思うので、もう一歩考えを進めてもらえるとうれしい。
最後にぼくは低評価レビューそのものがよくないと言っているわけではない。
自分の価値観を持って、これから来るかもしれないひとに対して役に立つクチコミを書くことは必要なことだと思うので、今回コピペされてしまったガタッコさんがもしそうなのであれば、☆1であったとしてもそれは尊重したい。
逆に、ひとりよがりの怨恨的な低評価レビューも、仲間内で高評価レビューをつけ合うのもできたらひかえてほしい。参考になるクチコミにすることの責任は、ぼくらにもその一部を委ねられているわけだから。
そう言うぼくはいまいちだと思ったら行かないし、気に入ったら足繁く通うだけであって、自分の好みや行ったときの文脈をきちんと表明することなしにレビューをするつもりはないわけだけれども。
何はともあれ、今回の件で思いがけないたくさんのRTといいね!とフォローをいただきまして、ありがとうございました!!
(いつもこういう告発的なツイートをしているわけではないので(笑)フォローしてくれた方々が求めるツイートをしつづける自信もないわけではありますが...)
ひとは共感するだけではなく、祝福したり、ねぎらったりしたいときにより好意的な反応をしてくれるのだな、と思いました。
今回のコピペレビューを打ち消すかのように、Googleのクチコミにも☆5のたくさんのレビューをありがとうございました!!
(さらにコメントなし☆1もいくつか見られますがそれもまたバランスが取れていて、いいのではないかなと)
ツイッターだけの世界ではありますが、みなさんが世の中をよりましな方向に持って行くべく行動されていることにはとても勇気づけられました。
これまでツバメコーヒーを知っていた方も、これを機会に知ってしまった方も、今後ともよろしくお願いします〜〜
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いやらしくお店の広告をしつつ、筆を置きたいと思います〜〜
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