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谷帽子シャツ個展2023

WASH AND BOOKS 」は来たる2023年5月19日(金)〜5月21日(日)の3日間、富山県は利賀村で帽子や衣服をつくっている谷和彦さんをお招きしていくつかのシャツの展示をします。

DMデザイン:コイズミアヤさん

境界を行き来する服

少年のようにあどけなく見えたり、ふとしたときに大人びて見えたり、
シルエットからカジュアルに見えたり、ディティールからフォーマルに見えたり、
私たちの印象というものは、視点を変えるたびに揺らぎながら、イメージの「境界」を行き来しています。

襟元は、ボタンが隠された比翼仕立て。
さらに、その比翼部分には、特徴的な生地があてがわれ、まるでネクタイをしているかのようなアクセントが生まれています。
一方で、全体のシルエットはプルオーバーなものだから、きちんとしているのか、はたまたラフなのか、よくわからない。
そう、つねに境界はぼんやりしていて、よくわからないわけです。
そして、どこかでひとはよくわからないものに惹かれてしまうものですし、むしろそのわからなさこそが「着こなし」の幅を示してもいるのです。

たとえば、半ズボンに革靴を合わせて、ジャケットを羽織れば(ノーネクタイだったとしても)ギリギリ結婚式に列席できるのでは?と思ったりもします。
安心安全が尊ばれる時代、ギリギリを狙う必要などないのかもしれませんが、「解釈の余地」がある服があってもいいのではないでしょうか。
会期中は、谷さんが全日在廊していますので、細かなサイズの調整やその他のご相談に応じることもできますし、比翼部分と同素材の半ズボンも展示される予定ですので、プルオーバーシャツと短パンのセットアップ、という雰囲気を試してみることもできます。

春から夏にかけての装いに、ぜひお気に入りの一枚を見つけに来てください。


谷帽子シャツ個展2023
会期:2023年5月19日(金)〜5月21日(日)11:00-17:00
場所:WASH AND BOOKS(ツバメコーヒー併設)
作家在廊:全日
*5月19日(金)は、11:00/12:00/13:00/14:00/15:00/16:00の1時間枠にて谷帽子宛のメールから事前予約を受けつけています。ゆっくりとご相談しながらお買いものいただけます。
tanibousi@gmail.com


書架を眺める谷和彦氏

谷和彦  
1978年愛媛県生まれ。2001年に文化服装学院を卒業し、2006年に新潟に移住。2010年より「谷帽子」をはじめて、翌年以降全国各地で「帽子展」を開催。2015年からは富山県南砺市利賀村に工房を移転し、帽子だけではなく衣服の制作を続けている。


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