【ツバメroof④】(半分フィクション半分ノンフィクション)石井‐珈琲係
何かが何も決まらないまま、どんどん土壁は埃を舞き上げながら、パラパラと壊れていった。
あぁ…と思いながらも、もう止めるのは馬鹿らしく思えた。(第一穴はもう修復できるような大きさではない)
『夕子もやってみたら』とハンマーを渡された。ずっしりと重いのはハンマーか私の心か…。躊躇いながら夕子も壁をたよりなく叩いてみた。
コツン…パラパラ…と申し訳なさそうに土がこぼれていく。(私の心の響きの様)
同罪だ…と思ったが、やってはいけない事をやるというのは、子どもの頃障子に穴