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ネイチャーフィールドnote

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トレイルカメラは見た!第1話 「生きものでにぎわう小さな水たまり」

野生動物は人の気配にとっても敏感で、彼らを撮影するためには、さまざまな工夫が必要です。 近年では「トレイルカメラ」を使って野生動物を撮影するようになりました。トレイル(Trail)とは、痕跡、獣の跡、通り道ーーのような意味を持つ言葉です。その名の通り、動物の痕跡があるような場所にこのカメラを設置すれば、その痕跡の主を、センサーで感知して自動撮影することができます。野外に置きっ放しで24時間、雨の日でも記録・撮影することが可能なカメラです。 赤外線センサーを使用して撮影する

となりのアライグマ その2「アライグマが日本で生きていけるのはなぜ?」

▼前回の記事はこちら 日本の野外で生きられるアライグマのナゾペットとして輸入され日本に来たアライグマ。しかしその性格は、見た目とは裏腹に気性が荒く、おおよそペット向きとは言えません。野に放たれたアライグマは、今では日本の野外下で繁殖・定着してしまっています。 しかし何故、もともとは北アメリカで生きていたアライグマが、見知らぬ日本にも順応できたのでしょうか? その答えは、アライグマの生活様式と日本の環境にありました。 木登りが大の得意原産地の北アメリカにいる、本来の野生

ネフィno編集後記/Digital野鳥記オオヨシキリとホオジロ 動画を4Kで再生する方法

こんにちは。ネフィno編集長、しげゆかです。今回は「Digital野鳥記#004/ヨシ原の歌い手競演!オオヨシキリとホオジロ」の編集後記です。 4回目となるDigital野鳥記の動画、PCからだと4K再生が可能となっています! 今まで公開した動画は、せっかく4Kカメラで撮影した映像も2Kにダウンコンバートした状態で編集・公開していました。すべてはPCのスペックの関係です・・・。 しかし最近PCを新調し(27インチ画面最高!)、4K動画をそのままで編集してみたところ、問題

Digital野鳥記#004/ヨシ原の歌い手競演!オオヨシキリとホオジロ

湿地に広がるヨシ原は鳥たちの楽園。初夏、様々な鳥たちがここで巣を作り、子どもを育てます。歌い手たちも賑やかです。特にオオヨシキリはいたる所でさえずる姿がよく見られます。 同じくヨシ原を含む湿原を好むホオジロは、オオヨシキリよりも目につく数は少ないけれど、さえずりの時間の長さはオオヨシキリに負けてはいません。 とにかくさわがしいほど賑やかなオオヨシキリと、美声でありながらどこか哀愁漂うホオジロの囀り。歌い手たちの競演は初夏のヨシ原の風物詩です。 ヨシ原の主役オオヨシキリ▲

Digital野鳥記#003/森に響く水浴びの羽音

森の中を歩いているといきなり足元から鳥が飛び立ち、その羽音に驚くことがあります。自然界の中で聞く「音」も、とても印象に残るものです。 「Digital 野鳥記」では、自然界の生の音も積極的に取り上げて行きたいと思います。今回は、水浴びをしている鳥たちの音です。 鳥たちは水浴びが大好きだ。水を浴びている鳥たちはじつにほんわかと気持ち良さそうな表情をしていて、嬉しそう。 ヤマガラの「水浴びの音」▲ヤマガラの水浴び ヤマガラは一日に何度も水浴びをする。「バシャバシャッ!」と豪

Digital野鳥記#002/ツバメ・雛のフンを調べて食べ物を知る

↑「▶︎」をクリック(もしくはタップ)すると、ツバメの鳴き声が聞けます。再生できない場合はこちらから聴くことができます。 ツバメが大空を舞う季節になりました。民家の軒先ではツバメが巣を作り、雛が親鳥に食べものをねだります。雛たちは、一体、何を食べているのでしょう? その手がかりは、親鳥が雛に虫を運んできたときや、雛のフンを集めて調べてみると、掴む事ができます。 手がかり1・親が何をヒナに与えているか観察する▲親から虫を口移しでもらうヒナ ヒナは巣の中を汚さないように おし

Digital野鳥記#001/日本の国鳥・キジ ど迫力の「ほろ打ち」秒間10回の羽ばたき/平野伸明

↑「▶︎」をクリック(もしくはタップ)すると、キジの鳴き声が聞けます 春、野山や草むらでキジのオスが「ケーン、ケーン」と甲高い声で鳴くのをよく聞きます。そのあと「ドドドッ」と羽がぶつかるような音が続きますが、これがいわゆるキジの「ほろ打ち」です。 その瞬間をハイスピードカメラで撮影し、何回羽ばたいているかを数えたら、ひと鳴きでだいたい9回、多い時は11回も羽ばたいていました。 キジの強靭な羽ばたきが、あの音の正体だったのです。 ▲日本の国鳥 キジ 手前にいる鮮やかな羽色が