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ネイチャーフィールドnote

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2021年10月の記事一覧

平野伸明「コハクチョウ」その3

前回はこちら ツンドラは、1年の3~4か月をのぞいて、雪と氷にとざされた、きびしい寒さの大地です。 でも、空からみた7月のツンドラは、雪もとけ、たくさんの沼や湖がひろがっていました。 そして、この広いツンドラのどこかに、ぼくがおいつづけてきたコハクチョウがいるはずです。

平野伸明「コハクチョウ」その2

前回はこちら つぎの日の朝早く、ぼくは、宗谷岬にたちました。 耳をすますと、「コォコォコォ…………」 きた! コハクチョウたちのなき声です。頭の上をコハクチョウのみごとな行列がとんでゆきます。 ▲4月21日早朝 宗谷岬 コハクチョウがきえた水平線のかなたに、サハリン島の山なみがかすかにみえています。

平野伸明「コハクチョウ」その1

秋が深まり、寒さが日に日に増してくる頃、日本では北から渡ってきたコハクチョウの姿が見られるようになります。 このコハクチョウたちは、春になると繁殖地のロシアへと帰っていきます。ロシアではどのような生活をしているのでしょう。 1995年に福音館書店より出版された「おおきなポケット11月号(44号)」に、そんな疑問を解くために平野伸明がロシアのツンドラで取材をした時の記事が掲載されていますので、数回にわけてご紹介いたします。 雑誌掲載時のままのテキストですので、小学生でも読

里山大百科「秋」カキの実

里山の実りの代表格は柿の実だ。 葉の落ちた木にたわわに実ったカキの実のある姿は郷愁を誘う。 甘くておいしい実をたくさんつけた柿の木は 鳥や虫たちのレストランでもある。 さまざまな生きものがやってきて、大地のめぐみを受けている。 ▲ウグイスは甘いカキの実に目がない。(東京都練馬区)