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ベルハー殺人事件③

(⚠︎これはベルハー殺人事件という題名でつばめが後先を考えずに不定期にお話を更新していくものです。)(今回は③です。初めての方は①から読んでいただけると嬉しいです。)



ピッ…ピッ…ピッ…







私は音で目覚めた。









私は見知らぬベッドの上にいた……
ベッドサイドモニターの自分の心拍音だけが部屋に響き渡っている。








なんだか体が重い。








自分の体は、腕は包帯がぐるぐるに巻いてあって固定され、腹にも直接管が通っている。何が起きたのか全然分からない。記憶が無い。












ただただ、自分の身体についた傷跡に戦慄した。












するともう1人同じ状況の少女が、そしてもう1人と次々運ばれてきた。







運ばれた少女たちを見て、不信感が募る。







(なにこれ…私…なんでこんな状況に……
隣の子もその隣の子も…なんで…私死ぬの…?殺されるの…?)






嫌な予感だけが私の脳をグルグルと巡った。




(嫌だ…殺されたくない……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……苦しい殺され方だったらどうしよう…怖い嫌だ助けて……どうしたらいいの……)




そして恐怖と焦燥感が募り、目は泳ぎ、身体は震え、呼吸も荒くなり、このまま自分がなくなってしまうのではないかという恐怖でいっぱいになった。






とても醜い姿だった。
彼女が今まで生きてきていちばん酷い顔をしていた。絶望の温度に耐えられず顔全体がただれてしまっているようだった。









私は次第にふわふわとした感覚と脱力感に襲われ、発作のような激しい恐怖は徐々に薄くなった。









段々と、自分の中に眠っていた気持ちが湧いてきた。





(どうして……どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして……どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして)



ついに、気持ちが大爆発した。








「どうして……どうして、どうして。なんでこんなことに!!私が何をしたって言うの?ただただ刺激が、日々がつまらなくてそんな日々を変える何かワクワクする転機が来ればいいなと願っていただけじゃん。なのになんなの…この有様…信じられない…だったらそんなくだらない希望なんて持たなきゃよかった、バッッカみたいじゃん。私なんてはやく消えてしまえばよかったのに。神も仏も人ももう信じられない。最低!!

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で、でも……でも……ドルになりたかった……わたし本当にアイドルになりたかった……せめて…こんな私でも夢叶えたかったよ……。」











ベルハー殺人事件④へ続く

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