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旅行記【知床 2024/04/28~2024/05/03 ④】 フルリモート会社員の心に生身の人間の優しさが沁み渡る

知床旅行4日目

今日はレンタカーを借りて、知床峠を通って羅臼に行く予定だった。羅臼というのは、私が宿泊していたウトロからちょうど知床半島の峠を越えて反対側にある町である。なお、直線距離としては近いものの、峠は季節によっては通行禁止になり、管轄の自治体が異なることもありかなり文化の違う町であるらしい。
この日は羅臼でシャチなどを探すクルージングに乗船する予定だったが、路面凍結により知床峠が通行止めになってしまい、計画は断念。バーのスタッフさんがおすすめしていた屈斜路湖に行くことに。

ウトロの町にレンタカー屋さんがあるか心配だったが、道の駅の観光情報センターのスタッフさんに教えてもらうことができた。私は国内外どんな場所に行ってもこのような情報センターを訪ねることにしている。やはりネットではなく現地の一次情報こそ最強なのである。

当日、レンタカー屋のおじさんが宿泊先の目の前まで車を持ってきてくれた。やさしい。また、宿泊先の管理人さんが、「長く宿泊しているから」と絵はがきをくれた。やさしい。人の優しさに包まれている。普段フルリモートワークで人との接触に飢えている自分の心に沁みる。

久し振りの運転で緊張したが、道中の景色の絵画のような雄大さに感動した。

おぼつかない運転ながらもなんとか屈斜路湖に到着。お土産屋兼レストランに入ると、そこで木彫りのフクロウを売っているおじさんに話しかけられる。一人で東京から来たと言うと、「自殺しにきたのか」と聞かれた笑。「違います」と笑って答えたけど、「そうです」って答えたらこのおじさんは止めてくれただろうか。なんとなく、「そうか、きいつけてな」とかいって引き留めなさそうな雰囲気のおじさんであった。

大量のアヒルボート。観光客はほとんどいない



その後、近くにある硫黄山を経て、もう一つの湖の摩周湖に。高いところから見渡せるので、なんだか神聖な雰囲気。真ん中に島が浮いていて、RPGだったら絶対宝箱か隠れボスがいる場所だと思う。

さらっと書いてしまったが硫黄山すごい景色です。見ものです


真ん中の島にはきっと隠しアイテムや隠れボスがいるであろう



これらの湖の近くには川湯温泉という温泉が有名なので、せっかくなので寄ってきた。古くて立派な宿泊施設がたくさん立ち並んでいたけど、心配になるぐらい人通りはまばらであった。夏などの観光シーズンはもう少し賑やかなんだろうか。

そして宿泊先のウトロまで帰ってきた。そしてもはや行きつけとなったバーへ。昨日ツアーにご一緒した方もいらっしゃり、一緒にタラの芽の天ぷらを食べて、ごちそうしてくれた。嬉しい。優しい。

天ぷらを食べていたら予約していたナイトツアーの時間ギリギリに。車に乗り込み夜の森に出かけ、ライトで外を照らしながら一生懸命に動物を探す。動物がいると目がキラッと光るのでそれを目印にして探すのが、ゲームみたいで面白い。結局見れたのはあまり現地では珍しくないとされる鹿とキツネ。でも星空もきれいでとっても素敵な体験だった!

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