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【自作小説紹介】死に物狂いの英雄

第三作目

死に物狂いの英雄

【あらすじ】

二〇三三年の冬、突如人類を襲ったのはヒトの形をしているけれどヒトではない、ヒトガタの化物だった。
警察どころか自衛隊や米軍でさえも対処できず無為に命が散らされていく中、立ち上がったのはふたりの〝人外〟であった。

〝最強〟神社 戦(かみやしろ いくさ)
〝皇帝〟レドグリフ・キリングフィールド

化物に対抗できるのは、化物しかいない。
この物語は最強の一般人と最強の軍人とが紡ぐ英雄録であり、ふたりを取り巻く人々の記憶であり、記録でもある。

アメコミ風怪獣パニックものを装ったチートもの。

第一部 日米編

日本に現れたバケモノと戦う神社戦。
アメリカに現れたバケモノと戦うレドグリフ・キリングフィールド。
ふたりの〝人外〟が世界にその名を轟かせるまで。

第二部 フランス編

邂逅を果たすふたりの〝人外〟──そして共闘。
その裏で人類のために動く〝人間〟たちの激戦。

第三部 中国編

最後の戦いと、英雄の往く果て。

【いただいたレビュー】

爽快で豪快で、そして考えさせられる英雄譚

投稿者: たぬ吉
投稿日:2019年 10月15日 07時19分

椿先生の前作とはまた方向性がまるで違う作品、けれど最終回を前に我慢できなくなりました。
前作のファンタジー、日常ものとはまるで違うモンスタパニックもの。

けれどそれはリアリティある英雄譚でした。
もしも現実にモンスターが現れたら。
もしも現実に英雄が現れたら。
それを現実的に、けれど軽快に描いている作品てす。

他人事な一般人、湧くソーシャルメディア、英雄を作り上げるジャーナリスト、英雄を利用する国連

ただ戦う英雄

それらをリアリティに、けれど重苦しくならない程度に軽快に描いていて一気に読み進めることができます。

この作品も明日、いやいよ最終回とのこと。
みなさんで英雄の行く末を見届けませんか?

とても熱い感想をブログに書いてくださった方もいらっしゃいました🤗✨

yui-yuiさんのブログ

みなさま、評価・感想・レビューをいつもありがとうございます
☺️

【紹介】

3作目です。

 「わたしが強いんじゃない。
  お前らが弱すぎるだけだ。」

 「私が強いのではない。
  世界が虚弱なだけだ。」

苛烈にして熾烈。
猛烈にして激烈。
そんな人類最強のふたりが人類の存続を賭けた戦いに身を投じる様子をさまざまな視点から描いた小説です。

〝人間の行動〟をテーマにしたこの小説。
主人公は〝最強〟神社戦と、〝皇帝〟レドグリフ・キリングフィールドというふたりの〝英雄〟、そして〝人外〟です。
しかし主人公ではありますが、〝主役〟でしかない立ち位置にいたりします。
何故かと言いますと、このふたりの視点で書かれた話がほぼないからです。
視点に立つのは、英雄を眺める人類たちです。
兵士視点であったり、ジャーナリスト視点であったり、看護師視点であったり、大統領視点であったり。
主人公はふたりの英雄ですが、ふたりの思想は描かれません。描かれるのは常に、英雄を眺める人々の行動と思想。

ひたすらに戦い、戦い、戦い抜く英雄を書きたくて、けれどただの英雄譚にはしたくなくて勢いと熾烈さを詰め込みました。

日米編の第一部、フランス編の第二部、中国編の第三部の三部から成っており、最初から最後まで英雄はひたすら戦っています。戦い戦い戦い戦いの果てに戦っています。それを、眺める人々。
血まみれの血みどろでただ戦い続けるふたりを〝化物〟ととるか。〝英雄〟ととるか。
ぜひぜひ読んでみてください
🤗✨

ちなみにこちらの小説、プロットは「歪─ふせい─」や「さいはて荘」よりも前に組み上がっていまして、実は「歪─ふせい─」の日向符正は元々この小説の神社戦で、「さいはて荘」の元軍人は元々この小説のレドグリフ・キリングフィールドでした。
なので外見についての描写が似てます。でも中身はまるきり別人ですね。

あと、神社戦は別作品「憑訳者は耳が聞こえない」にもゲスト出演してたりします。

【いただきもの】

yui-yuiさんよりいただいた戦のイラストです。
血みどろの戦闘ジャンキーな戦しか描いていなかったのでとっても新鮮でした(笑)かわいい戦をありがとうございます……!
視線の先にはきっと、肉まんがある。

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