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【自作小説紹介】魔女は老紳士を嘲る。

第四作目

魔女は老紳士を嘲る。

【あらすじ】

古代から中世、近代に至るまでの長い魔女狩りの歴史の末、1988年に国際魔女法が制定され、全ての〝魔女〟に人権が認められるようになった21世紀の現代。
〝大学生の魔女〟にして〝言葉の魔女〟である葉月 言継(はづき ことつぐ)は大学の図書館で司書業務に携わっている魔女の暴走を止めるべく戦うこととなる。

人間は死ぬが魔女は死なない。

魔女と成った人間は死してなお、死ぬことを赦されない。
その肉体が死を迎えようとその肉体に宿る〝魔女〟が死を赦さない。
死んでいるのに、生きている。生きているのに、死んでいる。その矛盾が魔女を暴走に誘う。
〝図書館の魔女〟との戦いの果てに、〝図書館の魔女〟が何者かの意図によって殺され暴走を迎えたということを知った言継はその〝何者か〟を探っていくこととなる。

人間は死ぬが魔女は死なない。

人間とは何なのか。魔女とは何なのか。
それを魔女を保護するために国連により設立された組織、WHO(魔女救済団)……別名、〝魔女狩り団〟のメンバーと衝突しながら知っていく物語。



(ダークでシリアスな現代ファンタジーにラブコメが混じっている感じ)

【いただいたレビュー】

生きるということと死ぬということをテーマにしているとても重いダークファンタジー、ただしドS魔女と鬼畜老紳士のラブコメあり

投稿者: たぬ吉
投稿日:2019年 12月20日 19時49分

この物語は現代を舞台にしていますが、魔女が普通に存在しています。
魔女狩りの歴史があり、近代になって魔女の人権が認められ国際魔女法に守られています。
でもその法はハリボテで、魔女は現代も迫害されていました。
それは魔女は死んだら暴走して人々を襲うようになるからでした。

この物語の主人公はそんな魔女のひとりである女子大学生。
ドSでいつも人を嘲っている女性です。
主人公が通う大学の図書館で働いている魔女が死亡し、暴走したところから物語は始まります。
生死という重いテーマを軸にしてる物語ではありますがドS魔女に鬼畜老紳士、シスコン兄貴にツンデレロリババアと濃いキャラクターたちのかけあいがとても楽しく、読んでいて笑えますし切ない気持ちにもなりますしドキドキもします。

特にラストは、とても胸が締め付けられました。

魔女から考えさせられる物語

投稿者: あきら
投稿日:2019年 12月07日 15時29分

この物語の主人公は人間ではありません。
魔女です。
魔女というと「怖い」というイメージが多い存在ですが、この作品はそうではありません。
魔女は死ぬことさえ許されず、そして持っている感情の特徴も人間とは違う…

人間とは…魔女とは何なのか…?
魔女の暴走事件をきっかけに、生死についてや、人にとっての当たり前の感情について、とても考えさせてくれる作品で、思わず胸が熱くなります。

また、戦いや仲間との衝突を通じて各キャラクター達が大きく変化、成長していくのがとても魅力的です。
恋愛要素もあるので、ダークな雰囲気の中にドキドキや興奮も楽しめます。

ダーク現代ファンタジーが好きな方
変化、成長が好きな方
また、かっこいいおじ様もでてくるので、おじ様好きな方にもオススメです!

とても熱い感想をブログに書いてくださった方もいらっしゃいました🤗✨

yui-yuiさんのブログ

みなさま、評価・感想・レビューをいつもありがとうございます
☺️

【紹介】

4作目です。

人間は死ぬが魔女は死なない。

このフレーズと〝人間の感情〟〝生死〟をテーマにした、ダークファンタジー寄りの物語です。
主要登場人物は6人。

〝魔女〟葉月言継(はづきことつぐ)
言継の兄、葉月伝継(はづきつたぐ)

魔女を保護するために創立された「はず」のWHOのメンバーたち、
プライド・ラストリアル
オセロット・ガランガル
カレン・テラー
王・王(ウォン・ウォン)

この物語の舞台は現代となっていますが、実際の現代と違い〝魔女〟が存在しています。
〝魔女〟とは自然に干渉し、現象を蕩かさことのできる摩訶不思議な力を持つ女性のことですが、古代に魔女が現れるようになってから近代に至るまで、長い魔女狩りの歴史がありました。
その末、1988年に「国際魔女法」が制定され、〝魔女〟の人権が認められました。
そして迫害されてきた〝魔女〟を保護・支援すべくWHO(魔女救済団)も設立されました。

しかし実際には〝魔女〟に人権はあってないようなもので、人間たちは人権問題に発展することからと口に出さないだけで、心の中では〝魔女〟を恐れ、嫌悪していました。

その象徴となるのがプライド・ラストリアルという老紳士です。
彼は魔女を保護するためにあるWHOの人間でありながら〝魔女〟を憎悪しており、主人公である葉月言継も例外ではなく憎悪し全力で殺そうとします。

そんなプライド・ラストリアルと葉月言継が出会い、殺し合い、罵り合い、嫌悪し合いながら互いを見つめ合っていくうちに〝魔女〟というものの本質が見えるようになり、やがて──ふたりはそれぞれの道を選び、己の信念に基づいて最期をどう迎えるかを選びます。
これはプライドと言継の、出会いから最期までを描いた物語であり、そして。
〝魔女〟の夢が始まり、そして終わりゆく物語でもあります。

生きるということ。死ぬということ。

「生き切る」そして「死に切る」ことの意味。

わたしの中にある生死の概念を突っ込んだような小説になっています。
こう聞くと重苦しい内容に聞こえるやもですが、8割がたドS魔女と鬼畜老紳士の罵り合いです。

魔女ものがお好きな方、歳の差恋愛がお好きな方、現代ファンタジーがお好きな方は是非読んでみてください
🤗✨

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