デジタルカメラと子どもの教育
スマートフォンの普及がカメラ文化から子どもを遠ざけているのではないか?というエッセイです。
スマートフォンが初めてのカメラな子ども達
2010年代以降、スマートフォンが普及しています。2020年の今では中学生はもちろん、高学年の小学生でもスマートフォンを持っている事が珍しくなくなっています。
内閣府の調査によると、小学生のスマートフォン所有・利用率(2017)は50%を超えています(「所有・利用」なので、所有しているかどうかまでは不明だけれど)。
これだけスマートフォンが普及すると、今の子ども達にとって初めてカメラ撮影するのは「スマートフォン」になるのが必然となります。Nintendo Switchにカメラは付いていないですし。
使い捨てフィルムカメラ⇒コンパクトデジカメ・ガラケー(写メ)⇒スマートフォンな30代以上
一方、1990年生まれ以降の30歳以上は上記のルートを辿った人が多いのではないでしょうか。
親のカメラは触らせてもらえないから、使い捨てフィルムカメラを修学旅行に持って行って、仲間と撮る。
コンデジを手に入れてフィルム代がかからないことにびっくりする。
ガラケーの写メで仲間とコミュニケーションを楽しむ。
これらのことは現在では、全てスマートフォンでおこなっています(カメラ好きは一眼レフ)。
しかし、使い捨てカメラ⇒コンデジ⇒ガラケーに至る過程で「パソコンスキル」を身に付けることができた人は多いはず。
デジタルカメラはパソコンスキルがなければ扱う事が難しいからです。デジカメで撮った年賀状を作りたいと、Wordと悪戦苦闘した人も多いのでは?(私もです)。
今の子どもは仲間と写真という思い出を共有できない
スマートフォンが普及した結果、逆説的だけれど、今の子ども達は仲間と写真を共有できていない。
小学生はスマートフォンを持っている人ばかりではないため、持っていない友達に写真を共有することができないのです。
そして、使い捨てフィルムカメラなんて文化はとうの昔になくなってしまった(チェキという形で一部残っているけれど)。
その結果、小学生は子ども同士で夏祭りに行っても思い出が写真という形では残らない。
中学生になると、スマホ所有率が上がるため、上記の問題は起こりにくいです。でも、修学旅行などの公的な行事では写真が撮れない。
スマートフォンは多機能すぎて、ゲームなどを懸念する学校が持ち込みを禁止する場合が多いからです。これは小学校だとより顕著にNGでしょう。
昔の使い捨てフィルムカメラはOKだったのに。。。これって悲しい事だと思うのだけれど、どう思いますか?
小学生には中古のコンパクトデジカメを与えるのがリーズナブル
小学生にはコンパクトデジカメを与えるのがリーズナブルで良いと考えています。先日、じゃんぱらを歩いていたら、2012年製のNikonのコンデジが2500円で売られていました。この価格なら子どもにおもちゃ代わりに与えても全然大丈夫でしょう。
デジカメは写真を撮ることしかできないので、親が使用時間を制限する必要もなく、撮りたい時に撮ることができます。子どもの世界観、視野を親が楽しむこともできる。
デジカメで撮ったものを印刷するためにパソコンを覚える、ということもできます。スマートフォンを持つとパソコンを覚えるモチベーションは下がるはずです。スマートフォンの方が遥かに楽だから(皆さんも仕事以外でパソコン、使っていますか?)。
そのため、スマートフォンを持たせる前、小学生の間に中古コンデジを与え、パソコンを覚えてもらうのが良いのではないでしょうか?
不要になったデジカメ・パソコンを寄付いただけないでしょうか?
最後に、我々つばきのわに不要になったデジカメ・パソコンを寄付いただけたら幸いです。。。(リンク先参照)
そういう記事だったのか!というツッコミもあるかと思いますが、よろしくお願い申し上げます。
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