英語コーチング: 毎日、英文が体に染み込むほど音読

🌸英語コーチ日記
～毎日、英文が体に染み込むほど音読する～

先週から、社会人クライアントさんの英語コーチングの仕事が、いよいよスタートしました。

1週間が過ぎた現在、私がコーチングさせていただいているクライアントさんのお一人から
「同じ英文を反復して読んでいると、腑落ち（＝腑に落ちること）してきます」
と、大変ありがたいお言葉をいただきました。

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お仕事で海外の方々と英語で会議をするクライアントさん達に向け、私が毎日出している課題がいくつかあります。そのうちの一つが、

🔴５～７日間、毎日20分、同じ英文を声に出して読む。
英文が体に染み込み、暗唱できるくらい音読する

…というものです。
この課題の即効性には根拠があります。自分の例と、中学生の生徒さんの例、２つを紹介します。

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大学１～２年生の頃、私のTOEICの点数は、730点でした。
大学（英文科）で授業を受け、コツコツと勉強していましたが、
何度受けても（3ヶ月に1回のペースで受検）点数は伸びず、同じでした。

ところが大学3年の7月に受けたTOEICが、なぜか780点に上昇していました。これには驚きました。
自分では「今回は、伸びるはずがない」と確信していたからです。

大学３年になって唯一変わったことは、ESS(English Speaking Society)の活動が本格的に忙しくなったことでした。
大学生対象の英語弁論大会に参加するため（予選を通過すると本戦に出られます）、毎週末、他の大学に出かけました。
一度は全国大会に出場するため、神戸の甲南大学に行ったことも。（入賞しませんでしたが、良い経験になりました）

大学3年の4月、まず英語スピーチ原稿を書いて、大学のネイティブスピーカーの先生に添削していただきました。
私の書いたスピーチは、
「子供の頃に好きだった絵本を読みましょう。価値観が変わって、人生が楽しくなりますよ」という内容です。
A4用紙、４枚の英文を音読すると、7分10秒になりました。

これを毎日音読して丸暗記し、
アイコンタクト・ジェスチャー・間のとり方、顔の表情などを研究しながら、7分間生き生きと話せるように練習しました。部活の先輩や後輩に、何度も見てもらいました。
※写真は自分の大学のESS内で行った弁論大会の様子です

同じ英文を、毎日必ず読んでいただけなので、当然、新しい単語は一つも覚えていません。

そこで、大学3年の7月にTOEICを受ける時、
「弁論大会のスピーチ原稿の音読しか練習していないから、新しい単語も増えていないし、この3ヶ月間、TOEICの問題集を解く時間は一度もなかった。
今回のTOEICは点数は伸びなくて当然。点数が落ちていませんように。自分のLEVELチェックのために受けよう」
と思って、受検しました。

ところが、結果的に点数は50点上がって、780点でした。
「え、なんで！？」と、びっくりしたことを良く覚えています。

確かに試験を受けた時、「今日は、やけにリスニングがゆっくり聴こえるな…」とは思いましたが・・・。

自分が英語教師になってから分かりましたが、
同じ英文を、体に染み込むほど何度も読んだので、
それが「外国語」ではなく「自分の言葉」となって、体に染み付いたのです。

毎日、違う英文を音読するのも、もちろん自分のためになりますが、（「毎日音読」の習慣を、こつこつ続けられること自体が、素晴らしいと思いますが）
同じ英文を何度も精読することで、その度に内容が心に染み込んできます。自分が発音した言葉は、自分の血肉となります。

私は読書が好きで、同じ小説を人生で３度や４度読むこともありますが、読む度に新しい発見があって、自分の成長を感じられ、本の内容が人生に生きてくるのです。
外国語の学習も、おそらく同じではないかと思います。

※長くなったので、中学生の生徒さんの例は、明日書きます。

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🌺椿由紀プロフィール🌺
横浜市内の英語塾にて、専任英語講師・校舎長。
英検一級、TOEIC965、英語通訳案内士、
（TOEICは15年前に950点を突破して以来、１~２年に１度必ず受けています。最高点の965点をプロフィールに書いていますが、ここ１～２年のスコアは950／955／960／965のどれかです）

2015年より、独自の開発した英語ニュース教材(小・中・高向け)
を日本全国にオンラインで販売。教材販売ウェブサイトはこちら。
https://yuki-tsubaki-news.com/

また、これまで12回以上、英語講師の方々を対象に、指導者向けセミナー「英語ニュースを最大限に活用して授業をする方法」を開催。