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楽しい動機より悔しいときの方が何倍もがんばれるのどうにかしたい

はじめて悔しくて泣いたのはいつだっただろう。
友だちにゲームで負けたとき?

「あなたには無理じゃない? 結構難しいからあの資格」

20代前半の頃、年上の同僚からなにかとマウントを取られていた。

20代半ばになったらコルセットの一つくらい持ってないと。

彼氏が大手勤務だから全国転勤について行かなくちゃいけなくて大変。

普段あまり一緒に働く人と「合わないなあ」と思うことはない方だったけど、この時ばかりは「全然あわねぇ〜」と感じていた。

私も今より生意気だったから、それも癪に障ったのかもしれない。

ことあるごとにMさんは、私の言動を否定してきた。生意気な私にギャフンと言わせたかったのかもしれない。

私が朝、あいさつをしても華麗にスルー。

嫌いでもあいさつはしようぜ派の私。ちょっとヘコむ。まあ、その辺からあまり話さなくなっていたんだけど、その日はなにか拍子にMさんと資格の話になった。

私は当時、事務職のバイトもはじめてで資格もなにも持っていなかった。あまりになにも知らないので、「社会人として基礎的なことが学べておすすめだよ」と先輩に教えてもらったとある資格を取ろうと思っていた。

そこにきて冒頭のMさんからの「無理だよ」発言。

要するにアホだと思われていた。

それを面と向かって口にできるほど、私のことを目的のために努力することもできないアホだと決めつけているわけね。

ふざけんじゃねぇぞ。

田舎のヤンキーならメンチ切ってるところ、代わりに参考書の封を切り私は猛然と勉強しはじめた。

はじめは3級だけ受けるつもりだったのを、あまりに腹が立ったので「2級も一緒に受けたるわい!」と併願した。

今思うと、そんなに難しい資格じゃない。問題のほとんどは、社会人として数年働いている人なら知っているマナーや常識を問うものばかりだし、Mさんももちろんわかっていたと思う。

わかっていてあえて「お前には難しいだろうから無理」と伝えてきたと思うと、なかなかの嫌われっぷりじゃない?

当時の私はただ「くそ〜!! 絶対見返してやる!!」という気持ちだけでひたすら勉強に明け暮れた。
社会人が当たり前に知っていることも、会社のマナーも大学中退でフリーターになった私には知らないことばかりだった。

社長と上司と3人でタクシーに乗りました。社長が座るべき席はどこ? あなたはどこに座りますか?

空いてるところに座ればよくない?

円卓の席で食事をする場合、どこが1番上座になるでしょう?

ぐるぐる回るんだからどこでもよくない?

こんな調子。

確かに4年大でてるMさんから見れば、信じられないくらいアホにみえたかもしれない。

たしかに20代前半の頃はものを知らなさすぎてよく大人に怒られた。でも「無理だ」とやる前から他人に決めつけられるいわれはない。

結果、意地だけで2ヶ月間ひたすら勉強し続けて2級と3級、どっちも一発合格した。
その後Mさんになにか言われた記憶はない。

私だってやればできるんだ!

Mさんの鼻をあかしたことよりも純粋に努力が形になったことが嬉しかった。

ネガティブな動機って時として前向きな動機よりも強力な原動力になる。

いいか悪いはわからないけど、前向きな結果につながればそれもまたよし、かも。

ちなみに私は「〇〇さんみたいに素敵になりたい」というポジティブな動機よりも「私を嘲笑った〇〇と△△を絶対に見返してやるからな!!」の方が100万倍原動力になるタイプ。

でもできるならキラキラした理由で長ーくがんばれたら、楽しくて気持ちも楽だろうなあとしみじみ思う。怒るのってパワーがいるし。

今日は「悔しさをバネに変えたこと、変えたいこと」を #書く部のお題で書いてみた

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

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