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8/9 第117回「読書のすすめの落語のすすめ」ありがとうございました

先日9日、第117回「読書のすすめの落語のすすめ」に、足をお運びいただきました皆様、リモートでご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

一見ありえないような話が繰り広げられていく落語、そんなバカな…と思いつつ、どんどん引き込まれて、いつの間にか座布団一枚の上の宇宙の一員になっている。


三遊亭神楽師匠の一席 「大山詣(まい)り」

古代からの山岳信仰の山 神奈川県標高1252mの大山、江戸時代、庶民は、信仰(五穀豊穣、商売繁盛祈願)と行楽(金沢八景や江ノ島巡り)を兼ねて、2~3日で行って帰って来られる 「大山詣り」が、庶民のこの上ない楽しみだった。

落語「大山詣り」、
長屋の連中が大山詣りへ、そこでの騒動が騒動を呼び…

三遊亭神楽師匠

                              三遊亭全楽師匠の一席「千両みかん」 

夏の時期の古典落語です。

大店の若旦那が、恋しさのあまりの長患いで床についている。

そのお相手は、なんとあの!?…

三遊亭全楽師匠


今回も、お二方の師匠の座布団一枚の上の宇宙に、会場皆さん大興奮でした。

噺家さんのエネルギーに打たれ、誰の中にも同じようにある人間の性と業を、愉快に浮かび上がらせる。

そして、仕事・人生に、意味とか価値を求めてあくせくと過呼吸に苦しくなっている自分が、落語を聴きながら、一旦自分の頭を取り外し、抱え込んでいるものを吐き出して、

一時、我から離れて、想像の世界に遊ぶ。

その想像は、人間が進化の途上でもちえた能力です。

想像で、人として大事なことが強く刻まれたり、想像が、次ぎの世界の扉を開いて行きますね。

次回も落語で、大いに想像しましょう!!

そして、「読書のすすめ」私からのおすすめの本は、

『生きた佛教』飯島貫實著
(読書のすすめにお問い合わせください。
https://dokusume.shop-pro.jp/)

1957年の出版、絶版となり、読書のすすめが200冊ずつ増刷を出版社に依頼、今回4回目の増刷で、残り20冊弱。

アメリカで仏教の伝道につとめられた飯島氏、キリスト教などは“信ぜよ”と、仏教は“理解せよ”というもの、だと。

釈尊が悟られ仏となったこの世界の真理「三法印」、諸行無常・諸法無我・涅槃寂静。

その仏教の真髄は、いろいろな経典でいろいろな表現で説かれていますが、直接的に説き著しているものは他にはないそうです。

現代の日本人は、神道と仏教から遠く隔たって久しいので、アメリカ人に向けて著された『生きた佛教』は、仏教を知らない現代の日本人にちょうどいい。

この世界の真理を“理解”することで、欲や執着で燃え盛る社会“火宅”の中でも、苦しみに焼かれなくなります。

「読書のすすめ」の、時代が変わっても変わらない大事なことの“縦糸の読書”で、どうぞ、

苦しみを苦しまず。

そして、すでに火宅を出てしまっているトリーマン、心の声が伝わるMCが場を温め、
アコーディオン演奏をありがとうございました!


次回の
「読書のすすめの落語のすすめ」は、
9月6日(水)19:30~
10月18(水)19:30~

リアル会場とオンラインZoom両方での開催です。

ご参加お待ちしております。


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