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臨川茶室方丈日記 「方知本来無事」 2021.9.1


八月は、夏休みのため一回だけのお稽古で、九月に入った今日は、一ヶ月ぶりの吉田普彩先生茶道教室。

黒鉄の茶釜と風炉、水龍をまとった四百年ぐらい前の中国の鋳物の一輪挿し、掛け軸も四百年ぐらい前の大徳寺館長によるお筆の書。



「方知本来無事」(まさに知る、本来無事)

今日は雨模様で気温もぐっと下がったこともあってか、

頭の中の熱っぽいざわめきが、エゴや欲による雑音が、

前より静かになっているような気がする。

悩みや苦しみは自分で作り出していて、本来無い。

臨川茶室は、

エゴや欲による垣根を取り払い、
物事の本質を明らかに見極める智慧を磨き、
時空を超えた人や茶器や作法と一体になる慈悲を養い、

「一以貫之」

先生のその一挙手一投足に、私は心を牽引される。

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