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訳者と語り合う『友よ、水になれー父ブルース・リーの哲学』読書会、ありがとうございました。

先日11日土曜日、
「訳者と語り合う『友よ、水になれー父ブルース・リーの哲学』読書会」に、足をお運びいただきました皆様、ありがとうございました。

ブルース・リーの娘シャノン・リーの著作。
ブルース・リーは32才で、シャノンが4才の時に亡くなりました。シャノンはその偉大なる光に押し潰されそうになりながら、父の武道や哲学、その偉業を後世に遺していく仕事に携わっていく中で、父が武道と人生の両輪で辿り着いた奥義「水になれ」に触れていき、
父の生き方と言葉を紐解きながら、自身の体験を積み重ね「水になる」を修練していく過程を、ブルース・リーの言葉や写真と合わせて著しています。

ブルース・リーは、大変な読書家で、哲学者でもありました。

水は、形なく柔軟に、宇宙万物の理に沿って、ありのままを映し、争わず傷つけず、あらゆるものを潤し養って、源泉から連なり、周りとつながりながら流動的で、決して止まらない。

ブルース・リーの声がシャノンの声と重なり呼び掛けてきます、「友よ、水になれ」。

私の心に特に響いたところ、

「ブリッジング・ザ・ギャップ」、少しの隙間にも入り込む水のように、いろいろな溝に橋をかける。

ブルース・リーには西洋人の血が混じっていて、もともと人を分けることを嫌い、育った環境ではイギリス領香港での人種差別と貧富の格差があり、アメリカへ渡ってからも中国人への差別がまだまだ根強い時代、「ブリッジング・ザ・ギャップ」ということが、ブルース・リーの心深くから沸き上がっていました。

そして、夢の実現・自己実現の探究は玉ねぎを剥くようなもの、とも。自分は環境や周囲によって在らしめられ成長することができている、と。

もう一つ、

何かにこだわりとらわれていると偏りが生じるから、瞬間瞬間にコップの水を空っぽにする。

今、ここを、空に。空っぽだからこそ何でも入れられる。たゆまず変化し続けろ。流動的であれ。

ブルース・リーが大切にしていた千手観音。千の手法をもって衆生を救おうとしている千手観音が、一つの方法にこだわってしまうと他の可能性がハタラキが動かなくなってしまう、一つにこだわるな、一つにとらわれるな、と。

そうしたブルース・リーの創始したジークンドウには、決まった形がないので、そこから無限が発動します。

映画「燃えよドラゴン」の中の言葉、“考えるな、感じるんだ!”、相手と自分を分けるから相手の動きが分からなくなるので、一体となることが“考えないで感じる”ということ。

ブルース・リーが遺した言葉には、「友よ」という呼び掛けが多いのですが、それは、思いやり、優しさ、励まし、団結…
まるで、人の肩に腕を廻して語りかけるような温かさがあります。


今回、訳者の棚橋志行さん、編集者の高尾豪さんにもお出でいただき、

いろいろな場面や行間や言葉の裏側など、表に見えないところのお話も、大いに聞かせていただだきました。

(すみません、語り合うはずが、私の話が長過ぎました🙇)

「友よ、水になれー父ブルース・リーの哲学ー」シャノン・リー著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=161947156

「水になれ」は、人生や仕事、武道において、あらゆることの哲理の源。

「友よ、水になれー父ブルース・リーの哲学ー」は、話し足りない、話し切れない、話し尽くせない、がたくさんあります。

私自身が水になることに日々鍛練しながら、今後もお伝えして流れ続けて行きたいと思います。          Satomi.Lee(笑)

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