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2022年10月3日(月)東京ヤクルトスワローズ8-2横浜DeNAベイスターズ@明治神宮球場

B020 000 000  =2
S005 002 10x  =8
B)坂本、京山、東、田中健、入江、エスコバー、伊勢
S)小川、清水、原、スアレス、梅野
本塁打 ソト2ラン(2回表)、キブレハン6号3ラン(3回裏)、内山壮4号ソロ(6回裏)、長岡9号ソロ(6回裏)、村上56号ソロ(7回裏)

昨年に続く2年連続のセ・リーグ優勝を成し遂げた東京ヤクルトスワローズはこの試合が今年のレギュラーシーズン最終試合。既に2位DeNA、3位阪神とクライマックスシリーズ進出チームも決定し、チーム順位は何もかからない、純然たる消化試合といっていい。
個人記録としてはなんといっても村上の日本人最多となる56号ホームランが出るかどうか。しかし9/13の巨人戦で55号を打ってから14試合ホームランが出ていない。打球が上がらず、高め速球を振らされる・振ってしまうという明らかなスランプ状態。56号ホームランを打てばオープンハウスから東京の家1億円(プラスα)が贈呈される企画も大いに注目を集めたが、家のプレッシャーはともかくとしてもやはり村上も人の子か。明らかに重圧に苦しんでいる。
この日は平日だが今季最終戦であり、坂口・内川・嶋の引退試合でもある。午後休みを取り参戦。時間に余裕があるので新橋から歩いてみたが結構疲れた。せいぜい赤坂見附から歩くくらいがいいのかも。
試合は小川ー坂本の先発。小川は初回は安定した投球だったが2回表、牧ヒットからソトにレフトスタンドへ2ランホームランを浴び先制される。結局小川は3回2失点。先発での仕事というよりはポストシーズンに向けての調整的な位置づけか。4回は清水が登板。
打線は3回裏、村上がタイムリーを放ち1点差に。村上はこれで首位打者確定となり、同時に三冠王も確定。もしこの打席凡退していたら打率維持のため交代が濃厚だった。このヒットがこの後に大きく生きてくる。この回は続く内川もタイムリーで同点。さすがというところを見せる。スタメン出場した坂口も最初の打席で見事なヒットを打っておりまさに有終の美を飾るプレーぶりだった。さらにはキブレハンが左中間スタンドへ3ランホームランを放って一気に逆転。キブレハンはDeNA戦には抜群の強さを見せる。ホームインして内川と抱き合っていたのが印象的。キブレハンがファームにいたときにアドバイスなどいろいろよくしてくれたのが内川だったそう。
5・6回は原が登板し走者は出すも無失点。このところ打たれて防御率も下がってしまった原だが昨年のように、ポストシーズンの戦力となるかの見極めの時期でアピールとなったか。
6回裏、内山壮がレフトスタンドへソロホームランを放つと続く長岡もライトスタンドへのソロホームラン。「そまひで」の連続ホームランとは胸熱。スワローズの近未来の活躍を大いに期待したい。
そして7回裏、村上がライトスタンドへ打った瞬間わかるソロホームラン。待望の56号を恐らく今季レギュラーシーズンの最終打席で成し遂げるとは。三冠王は既に確定していたものの、周囲が日本人最多記録超えを強く期待し(従来記録は王貞治さんの55本)、本人もそれを目標としていたのだろう。既に外国人には抜かれている(最多はバレンティンの60本)が過去、日本人が55号を越したことは未だになかった。落合博満は、日本人として最多記録というのになんの意味があるのだろうと疑問をなげかけた。それも正論で公式記録としては最多はあくまでもバレンティンであり王さんは2位か3位の記録である。バレンティンの記録に※(アスタリスク)でもつけようなら、MLBのロジャー・マリスのような差別的な処置になってしまう。確かに王貞治さんの存在自体が聖域となっているというのもよく分かるのだが。
ともかく、数十年ぶりに村上が55号の大きく重い飛びらをこじ開けたのはやはり快挙といっていい。そして2打席目のタイムリー、最終打席でのホームランと、実力もさることながらその強運にも驚かされるばかり。やはり村上は「持っている」男である。村上ホームラン時の場内の興奮はものすごく、ホームインしていったんはベンチに消えた村上だったが騒然としている場内の雰囲気を察したか、再びフィールドに出てきて手を上げ場内はスタンディングオベーション。感動的な光景だった。
このまま試合は終了しスワローズはシーズン最終戦をいろいろ盛り沢山な内容で勝利。9回表には嶋が捕手として出場し1死をとったところで交代。選手たちと抱擁を交わしベンチに下がった。みな泣いていたように見えた。
試合後のセレモニー。内川はホークスの工藤監督、坂口は近鉄時代の同僚の近藤一樹。そして嶋にはなんと田中将大とサプライズゲストが花束贈呈。スワローズらしからぬピッグなゲストの招聘。もちろん、球団の手腕とかいうよりも彼らの実績がそれだけリスペクトされるものであるが、なかなかないいいセレモニーだった。


球場正面のサイン
外野C指定から観戦
空が少し明るくなった
うろこ雲?の空
試合前練習のスワローズナイン
試合前スコアボード
試合終了
レギュラーシーズン終了の挨拶



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