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つあおとまいこのゆるふわアート記

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みなさん、こんにちは! 浮世離れマスターズのつあお&まいこです。ゆるゆるふわふわのアートツアーに参加しませんか。
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#根津美術館

つあおとまいこのゆるふわアート記とは?

浮世離れマスターズのつあおとまいこがアート作品を実際に見ながら語るゆるゆるふわふわのトーク記です。読者の皆様と一緒に浮世離れできれば本望です。「和樂web」(小学館)にもたくさんのトーク記事を掲載しています。 ※つあお/小川敦生と「アートでハッピー」こと菊池麻衣子、それぞれの記事も時折こちらで配信しております。 えっ? つあおとまいこって誰だって? 年間美術展訪問数は、2人合わせて年間300件以上。 アートを前に、スーパー浮世離れな会話を繰り広げては、ハッピーワールドに

失われた足利将軍家の襖絵を「復活」させたスゴ技の企画展

東京・表参道の根津美術館で開催中の特別展「将軍家の襖絵」は、東山御物(ひがしやまごもつ)などの収集で知られる室町時代の足利将軍家の襖絵を見せようという企画展なのですが、出かけてみると、あっと驚く展示内容でした。というのは、足利将軍家の邸宅にあった襖絵はまったく現存していないのに、この企画展が成立しているからです。 いったいどういうことなのか? 室町時代の将軍家には、連歌会や茶会を開き、能・狂言を鑑賞する場である「会所」と呼ばれる建物があったそうです。何とも優雅な空気が醸し出

絵師「狩野派」と「土佐派」がわかっちゃった~✨ぐっと近づいて、人や動物の会話を想像してみよう!

徳川幕府の御用絵師になった狩野派には何となくお硬いイメージがありますが、根津美術館の「狩野派と土佐派」展で見た狩野派の屏風は、見れば見るほど親しみやすくなる逸品でした。 つあお 今日の見ものは、伝狩野元信筆《四季花鳥図屏風》! 「伝」がついていても、いいものはいい! 近寄って見るとその面白さが見えてきます。なんといっても鳥だらけなんです! 伝狩野元信《四季花鳥図屏風》(室町時代、16世紀、紙本墨画淡彩、根津美術館蔵)展示風景 まいこ すごい! ここまで鳥だらけなのは、結

螺鈿から広がる恋文考💌大事な手紙はきらきらの箱から出てくる!

美しく光る貝殻を漆の箱などに巧みに貼ったり、埋め込んだ螺鈿細工(らでんざいく)のきらきら。つあおとまいこは、その美しさに吸い寄せられるかのように、根津美術館で開かれている「きらきらでん」展を訪ねました。 つあお きらきら好きって、よくわかる。カラスと人間は光り物が好きなんです。 まいこ 螺鈿細工はホントにきらきら。玉虫色に輝くのもステキですね! つあお 緻密で華やか! 貝殻をこういう風にはめ込む形で漆の工芸品に使おうと最初に思った人は素晴らしい。 まいこ これ、結構い