マガジンのカバー画像

つあおとまいこのゆるふわアート記

58
みなさん、こんにちは! 浮世離れマスターズのつあお&まいこです。ゆるゆるふわふわのアートツアーに参加しませんか。
運営しているクリエイター

#屏風

つあおとまいこのゆるふわアート記とは?

浮世離れマスターズのつあおとまいこがアート作品を実際に見ながら語るゆるゆるふわふわのトーク記です。読者の皆様と一緒に浮世離れできれば本望です。「和樂web」(小学館)にもたくさんのトーク記事を掲載しています。 ※つあお/小川敦生と「アートでハッピー」こと菊池麻衣子、それぞれの記事も時折こちらで配信しております。 えっ? つあおとまいこって誰だって? 年間美術展訪問数は、2人合わせて年間300件以上。 アートを前に、スーパー浮世離れな会話を繰り広げては、ハッピーワールドに

「今蕭白」が描いた龍に注目〜静嘉堂@丸の内「ハッピー龍イヤー!」

静嘉堂@丸の内(東京・丸の内)の企画展「ハッピー龍(リュウ)イヤー! 〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜」のプレス内覧会に参加した(2023年12月25日)。タイトルからもわかるように、本展は、2024年の干支にちなんで「龍」をモチーフにした作品を集めた企画展だ。出品作品は、静嘉堂文庫美術館の館蔵品のみで構成されている。本記事では、美術品を通して龍と向き合うことの楽しさ・面白さを少しでも伝えられればと思う。 インド・中国・日本の神が融合 そもそも「龍」は古い時代から中国や日本の美

失われた足利将軍家の襖絵を「復活」させたスゴ技の企画展

東京・表参道の根津美術館で開催中の特別展「将軍家の襖絵」は、東山御物(ひがしやまごもつ)などの収集で知られる室町時代の足利将軍家の襖絵を見せようという企画展なのですが、出かけてみると、あっと驚く展示内容でした。というのは、足利将軍家の邸宅にあった襖絵はまったく現存していないのに、この企画展が成立しているからです。 いったいどういうことなのか? 室町時代の将軍家には、連歌会や茶会を開き、能・狂言を鑑賞する場である「会所」と呼ばれる建物があったそうです。何とも優雅な空気が醸し出

絵師「狩野派」と「土佐派」がわかっちゃった~✨ぐっと近づいて、人や動物の会話を想像してみよう!

徳川幕府の御用絵師になった狩野派には何となくお硬いイメージがありますが、根津美術館の「狩野派と土佐派」展で見た狩野派の屏風は、見れば見るほど親しみやすくなる逸品でした。 つあお 今日の見ものは、伝狩野元信筆《四季花鳥図屏風》! 「伝」がついていても、いいものはいい! 近寄って見るとその面白さが見えてきます。なんといっても鳥だらけなんです! 伝狩野元信《四季花鳥図屏風》(室町時代、16世紀、紙本墨画淡彩、根津美術館蔵)展示風景 まいこ すごい! ここまで鳥だらけなのは、結