マガジンのカバー画像

つあおとまいこのゆるふわアート記

59
みなさん、こんにちは! 浮世離れマスターズのつあお&まいこです。ゆるゆるふわふわのアートツアーに参加しませんか。
運営しているクリエイター

#襖絵

つあおとまいこのゆるふわアート記とは?

浮世離れマスターズのつあおとまいこがアート作品を実際に見ながら語るゆるゆるふわふわのトーク記です。読者の皆様と一緒に浮世離れできれば本望です。「和樂web」(小学館)にもたくさんのトーク記事を掲載しています。 ※つあお/小川敦生と「アートでハッピー」こと菊池麻衣子、それぞれの記事も時折こちらで配信しております。 えっ? つあおとまいこって誰だって? 年間美術展訪問数は、2人合わせて年間300件以上。 アートを前に、スーパー浮世離れな会話を繰り広げては、ハッピーワールドに

その虎はやはり猫だった! 特別展「長沢芦雪」@大阪中之島美術館レビュー

江戸時代中期の画家、長沢芦雪(1754〜99年)が描いた虎は、実に魅力的である。大阪中之島美術館で開かれている「特別展 生誕270年 長沢芦雪 ー奇想の旅、天才絵師の全貌ー」を訪れて、芦雪が数多描いた「奇想」を見た。そのレビューを記しておきたい。 応挙ゆずりの動物愛 和歌山・無量寺蔵の《虎図襖》が、11月5日までの前期展示で出品されている(※)。襖の上下いっぱいを使って大きく描かれた虎の、画面から飛び出さんばかりの躍動的な表現が特徴的な作品だ。 ※本記事に写真を掲載した

失われた足利将軍家の襖絵を「復活」させたスゴ技の企画展

東京・表参道の根津美術館で開催中の特別展「将軍家の襖絵」は、東山御物(ひがしやまごもつ)などの収集で知られる室町時代の足利将軍家の襖絵を見せようという企画展なのですが、出かけてみると、あっと驚く展示内容でした。というのは、足利将軍家の邸宅にあった襖絵はまったく現存していないのに、この企画展が成立しているからです。 いったいどういうことなのか? 室町時代の将軍家には、連歌会や茶会を開き、能・狂言を鑑賞する場である「会所」と呼ばれる建物があったそうです。何とも優雅な空気が醸し出

VOCA展受賞作に見つけた宇宙🌃無数の上野の宇宙だったり、襖の向こうの宇宙だったり!

若手の現代美術家の登竜門として知られるVOCA展が開かれている上野の森美術館へ。訪れた二人の目は、たくさんの額縁がコラージュのように貼り付けられた作品に釘付けになりました。 つあお この作品、額縁とか木枠だらけですごくないですか? まいこ 額縁のコラージュっていう感じですね。お祭りみたいな賑やかな雰囲気! VOCA賞を取った作品なんですね! 尾花賢一《上野山コスモロジー》(インク、ワトソン紙、木枠、250✗400✗20cm、VOCA賞受賞作品)展示風景 つあお 額縁の