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つあおとまいこのゆるふわアート記

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みなさん、こんにちは! 浮世離れマスターズのつあお&まいこです。ゆるゆるふわふわのアートツアーに参加しませんか。
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#写真

つあおとまいこのゆるふわアート記とは?

浮世離れマスターズのつあおとまいこがアート作品を実際に見ながら語るゆるゆるふわふわのトーク記です。読者の皆様と一緒に浮世離れできれば本望です。「和樂web」(小学館)にもたくさんのトーク記事を掲載しています。 ※つあお/小川敦生と「アートでハッピー」こと菊池麻衣子、それぞれの記事も時折こちらで配信しております。 えっ? つあおとまいこって誰だって? 年間美術展訪問数は、2人合わせて年間300件以上。 アートを前に、スーパー浮世離れな会話を繰り広げては、ハッピーワールドに

死を通して生を伝える藤原新也の祈り@世田谷美術館

写真家として知られる藤原新也さんの半世紀間にわたる活動の中で生まれ出てきたものを目一杯受け止めることのできる「祈り・藤原新也」展が、世田谷美術館で開かれている。 まず心を捉えたのは、まだ20代の頃にインドに渡って撮影した写真の数々だ。 とても半世紀も前の風景とは思えず、今も生きているインドの姿が写っていることを感じた。仮に同じ場所の今の風景が近代的な姿に変わっていたとしても、あまり重要なことではないだろう。藤原さんの写真は過去の記録というわけではなく、インドのそこここにある

若い写真家たちが現代の諸問題を考えさせてくれる「プリピクテジャパンアワード」@東京都写真美術館

東京都写真美術館で開かれている「プリピクテジャパンアワード」という展覧会は、まだ3回目という若いアワードなのですが、筆者の雑感としては、すこぶるすぐれた内容でした。8人の作品が展示されているのですが、この記事では、そのうちの5人について書いておきます。 アワードの今回のテーマは「火と水」。審査員は、森美術館特別顧問の南條史生さんら4人です。写真とサステナビリティに関する国際写真賞プリピクテが日本を拠点とする写真家を対象にしたのが、このアワードとのこと。日本には森山大道や荒木

川内倫子の光の魔術師ぶりに感じ入る

東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「川内倫子 M/E 球体の上 無限の連なり」展へ。会期終了が近いので駆け込みで書き込み。 川内倫子(写真家、1972年生まれ)の作品の被写体は、主に「地球」と「生命」である。上空から遠くの地平線を写した作品は、人間などは小さな存在であり地球の営みのごく一部に過ぎないことを思わせる一方で、樹木のみずみずしさや鳥の飛来などが、地球のスケールに比べればミクロなものにこそ生命力は存在するのだということを感じさせる。柔和な表現による作品の

音楽であふれるパリがモノクロ写真でやってきた📷ドアノーと一緒に歌って、踊って、恋をしよう✨

ロベール・ドアノーはパリの音楽風景をたくさん撮影した写真家でした。Bunkamuraザ・ミュージアムの『写真家ドアノー/音楽/パリ』展は、音がないのに会場は音楽に満ちており、日曜ヴァイオリニストを自称する音楽大好き人間のつあおは、最初から最後までご満悦。フランス映画やクラシック音楽が好きなまいこはまいこで勝手にパリの空気に浸っています。 つあお パリと言えばアコーディオンです! まいこ こんなに若くて綺麗な流しのアコーディオン弾きもいたのですね。ドアノーが写真に撮ってる!

寝てる猫の背中にガムで描く?端正な白磁に大胆な裂け目?コロナ中にパワーアップしたアート続々✨

文化庁の派遣で海外にしばらくの間滞在して制作にいそしんだりインスピレーションを湧かせたりした美術家たちの展覧会「DOMANI・明日展」(国立新美術館)にお邪魔したところ、なかなか刺激的な作品が並んでおりました。まずはガムの作品から。 つあお 大田黒衣美さんのこの写真作品、なんか変わってますね。 まいこ 写ってるの、チューインガムなんですよね。 大田黒衣美《sun bath》展示風景 つあお そうなんですよ。会場で作品のすぐ近くで見て初めて気がついたっていう間抜けなたわ