葛飾応為の肉筆浮世絵に見る女性画家の革新@太田記念美術館
葛飾北斎の娘で、江戸末期の女性画家として知られている葛飾応為(かつしか・おうい、生没年不詳)の肉筆画《吉原格子先之図》が、所蔵元の太田記念美術館(東京・原宿)で開かれている『葛飾応為「吉原格子先之図」 ―肉筆画の魅力』展(11月26日まで)に出品されている。同館によると、コロナ禍を挟んで3年半ぶりの公開という。
シルエットの男たちは「闇」の象徴か
この作品には実に様々な魅力がある。列挙してみた。
・現代の目で見ても、明暗の描き分けが斬新。
・吉原を題材にしつつ、遊女をクロ