李禹煥作品は「禅」的な「インタラクティブアート」だ!最新の回顧展より
李禹煥の作品には境界がない。
どこまでが作品で、どこからが作品でないのかが、あまりはっきりしないのです。
それは、屋内でも屋外でも同様。
李禹煥の作品がある場所はみな、壁も床も天井も、空も木も建物も、作品と無関係ではいられなくなります。
そしてその効果は、「人」にも例外なく及ぶのです。
国立新美術館で始まった、李禹煥の大規模な回顧展に足を踏み入れる人々は、次々と出現する作品と何かしら関係を持つことになります。
意識的にそうなる作品もあるのですが、無意識にそうなる場合もありま