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目薬をさした時に墨汁の匂いがする理由

私は普段から「これ、あの匂いに似てる!」と思いを馳せるのが好きだ。
突然だが、皆さんは目薬をさした時に墨汁の匂いを感じたことはないだろうか。
私は先日画像の目薬(スマイル40EX)を使った時にそれを感じて一瞬書道の授業がフラッシュバックしたところだ。

普段は理由も考えずただ気づいたことを楽しむだけで終わるのだが、たまたま読んだ本の中で答えに遭遇したのでここに書いてみる。
(※色々雑な自由研究です。不真面目に読んでください。)

本には、ざっくり以下のように書いてあった。

①カビ臭の原因物質であるメチルイソボルネオール(MIB)は墨汁のような匂いと表現される

②目薬の匂いの原因物質であるボルネオールやカンファー(樟脳)はMIBとよく似た化学構造をしている

「カビ臭≒墨汁の匂い」で「目薬の匂い≒カビ臭」…

そう、何故かカビ臭が両手を広げて墨汁と目薬を繋ぐ架け橋になって

「墨汁の匂い≒カビ臭≒目薬の匂い」
⇒「墨汁の匂い≒目薬の匂い」
となることがわかった。

一旦ここで「ほほうそういうことか」と納得し満足げな微笑を浮かべかけた私であったが、頭の中になかったカビ臭がしれっと登場してきたしそもそも何で①カビ臭(MIB)は墨汁のような匂いと表現される(カビ臭≒墨汁の匂いとなる)のが当たり前とされているのかがわからないことに気がついた。

②目薬の匂いとカビ臭はそれぞれ原因物質の化学構造が似ている、に対する納得感に比べて①は謎すぎやしないか。
カビ臭の片腕、墨汁を繋ぐ側の理屈を知りたい。
それとも私が知らないだけで、カビ臭は墨汁のような匂いというのはこの世の理なのだろうか…という不安に駆られながらネットで調べてみた。

・墨汁には悪臭を消すためにカンファーもしくはボルネオールが使用されている

きたよこれだよ!

聞きましたか皆さん。
カンファーやボルネオールといえばカビ臭の原因物質に"似ている"と言っていたやつだ。
これで「カビ臭≒墨汁の匂い」が成り立つことがわかりましたよ。
それにしてもカビ臭を使ってでも消したい墨汁の悪臭とは一体どれほどのものなのか…

・・・ん?
・・・おいおいちょっと待ってくれ。
そもそも目薬の匂いの原因物質がカンファーやボルネオールだったじゃないか。

か、カビ臭の架け橋いらねえー!


単純に、目薬と墨汁にはカンファーやボルネオールという同じ匂いの原因物質が含まれているから匂いが似ている、で良くねーか?

それでは皆さん、カビの匂いを嗅ぎたくなった時は無理せず目薬か墨汁の匂いを嗅ぎましょう。

ありがとうございました。

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