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開発資金とチキン

超選別法の機械化へ向けた試作機は協力企業と一緒に共同開発ですすめていくので試作機の開発費用は不要だという話になりました。しかし、試作機の開発が成功したらようやく秘密道具「超選別マシーン初号機」が完成品として納品されるわけです。

まだ開発に着手していませんが、完成品した場合の製品価格は概算で1000万円程度との事です。スーパースペシャルティコーヒーを商品化するために絶対に必要不可欠な夢の秘密道具「超選別マシーン初号機」の完成品は少なくとも1000万円+消費税が必要だという事です。


ここまでの話をまとめます。

地道な研究と開発そして実践と検証に6年間を費やした世界初の独自技術である超選別法。

超選別法を用いたスーパースペシャルティコーヒーを商品化するためには、機械化は必須項目。

そして機械化するための試作機の開発費用は不要だけど、完成品に最低でも1000万円が必要。

「なんで1000万円もぶっこむ話になってんの?!」
「趣味に1000万もムリやろ?!」
「別に、自己満でええんちゃうん!」
「美味しいコーヒー飲めるやん!」
「趣味でコーヒー焼いてたらええやん!」

開発資金の壁があまりにも高すぎてリスク回避する思考回路がグルグルまわり続けます。

「でも美味しいっていってくれたなぁ・・・」
「いやいや、そんなんお世辞やって!」
「仮に美味しいコーヒーやとしても商売は難しいで!」
「お店出すんやったら、もっとお金かかるやん!」
「リスクしかないで!」
「ホンマ、やめとき!」
「コーヒーは趣味だけにしとき!」

ネガティブな考えは尽きることもなく出てきます。
「やっぱり1000万円はリスク高いな。」
「うん、ちょっと大人の趣味人で生きていこう。」

6年の歳月を費やして完成させた世界初の独自技術を機械化できるかもしれない特許技術を持った企業を見つけたのにも関わらず、リスク回避しようと行動する人間の本能に従うことを選択したのでした。

開発費ゼロで共同開発してくれるという好条件にもかかわらず、1000万円というリスクに日和った、チキン野郎でした。

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは秘密道具「超選別マシーン初号機」の試作開発費として大切に使わせていただきます!