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MU2020とVの音楽の話(いい話)

あるはずだった春が無くなって、ないはずだった春が終わったけれどもしかしたらこれは必要な時間だったのかもしれない。

昨日MU2020が終わって、そんな気持ちになっていた。

思い返せば2018年の年末、キズナアイライブを見ながら「来年は小さなイベントが増えて、コミュニティが出来てVの音楽が広がっていく1年にしないといけない」と考えていた。

その時は実はエンタスのたくやさんバチャフリのいいよりさんUSAGIのTAMUくんといった今一緒に色んな事を考えて、日々語り合っている仲間と出会う(再会する)前だった。

キズナアイライブを経て、僕が感じていたことに近いことを考えていたそんな人達と出会ったのは2019年だった。それぞれが近い思いを持っていた。そしてそれぞれが今までの活動の中で培ってきたものをVの音楽のフィールドをどうやって広げていくかを考え、動いていた。

出会うべくして出会ったのかもしれない僕らは全部のイベントの何倍もの時間、真剣に考え、意見を交換し、そしてそれぞれのフィールドで全力で頑張ってきた。僕らの動いたことだけが全てではないことはもちろんだけど、微力ながらVの音楽が流れる場をつくることや、増やすことに必死に取り組んだ。

DJが増え、イベントが増え、2020年は更に広げていくために何をするか?を2019年と同じように考えていた。もっと楽しいパーティーを、もっと楽しい音楽を、もっと楽しいコミュニティを作ることにそれぞれが真剣だった。


そんな中、コロナウイルスがやってきた。


僕らにとって現場にきてくれるお客さんは一番かけがえのない存在だ。
そして「集まる」ことにリスクが伴うことが分かったタイミングで、それぞれが仕込んでいた春がどんどん無くなり、形を変えざるを得なくなってしまった。

ある人は「再開できるようになったらまたやればいいじゃん」って言うかもしれない。それはある意味正解だけど、途切れてしまった流れを同じ熱量に持っていくこと、Vの音楽がyoutubeだけでなくそれ以外の場や、別のカルチャーにまで届くためには足を止めることは致命的だった。

眠れない夜を何度も過ごした。
傷の舐めあいのような通話を何度もやった。
それぞれが一回、全てを見直さざるを得なくなった。

そんな時に始まったのが「Music Unity 2020」だった。
パーティーをやっていないとダメになる僕らにとって夢のような時間だった。本当に楽しかった。改めてたくさんの音楽にふれる機会を与えてくれた。

そして昨日4回目のMU2020が終わった。
最後のTAKU INOUEさんのDJを聞きながら、4回のMU2020を振り返った。
配信イベントの可能性や進化のスピードが一気に上がった。
才能が才能を呼び、刺激が生まれ、毎回新たな感動が生まれた。


そして何よりもV関連のDJ以外がVの音楽をかけてくれる機会が増えた。

それが本当に本当に嬉しかった。
本来描いていた形ではないにしろ、この期間で確実に、
今は小さいかもしれないけれど、風穴が開いていった。

これは僕らがすごいわけでもなんでもなくて、そもそもVの音楽を真剣にやっている人たちの作品はすばらしくて、それが正当に評価されて開けることが出来た、みんなで開けた風穴だと思う。

音楽に真剣に取り組むVtuber、楽曲を制作する作家さん、それに関わるスタッフなど、それぞれが真剣にやっていることがクローズドコミュニティの中だけでなく、今までよりも少し広い世界で評価を受け始めた。

今もリアルのイベントが出来なくて試行錯誤していたり、マネタイズのことを真剣に考えなくちゃいけない時期で、両手を上げて大きな声でそう言うことは難しいかもしれないけれど、

もしかしたらこの時間はカルチャーにとって
必要な時間だったのかもしれない

昨日のラストを見ながら、少しそんなことを考えた。

この期間、これだけの頻度でイベントを開催してくださったMOGRAさん、MU2020をきっかけにVの音楽いいじゃん!って思ってくれた皆さん、いつも応援してくれて、すぐ床になるVの音楽のオタクのみんな、そして日々いろんなしがらみやいいことも悪いことも全部含めて真摯に受け止めて、それぞれの最高を魅せてくれるV音楽をやっている皆さん、そんな全てのVの音楽に関わってくださっているが僕は大好きです。

今少しづつそれぞれが次の動きにみんな動き始めています。
絶対に集まれない時間も無駄じゃなかったんだから、今日からもっと楽しくなるし、楽しくさせていきます。

いつか何も難しいことを考えずに、みんなで会っていつものように騒げるようになる日まで、その時々の最高を一緒に創っていければと思っています。

本当にMU2020全部が最高だったな...
もっかいアーカイブ見ます。

(俺は今一番開拓者のみんなに会いたくて仕方がない)

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