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続・ニュージーランド初日

さて、無事にホストファミリー(以下、ホスト)宅へ到着した訳だが昼寝が必要なほど疲れていなかったのは僥倖だ。
足早にお風呂場とトイレを案内してもらい、ここがあなたの部屋よ、案内された部屋には半分以上をセミダブルベッド、枕とクッション合わせて7つ、に占領された可愛らしい部屋だった。マザー曰く「女の子の部屋よ!」とのこと。荷物とコート類を置いて、すぐにリビングへ戻る。ハウスルールの確認のためだ。

下記に私のハウスルールを綴っていくが、これらのことは全て携帯の翻訳機能を使って会話した。

私ができた英会話の挨拶は、名前とNice to meet you. I ‘m glad to see you. のみ。あと聞き取れた単語はにはふんふん、とうなづき、会話は翻訳機のみだ。

翻訳機がない時代に留学した先人たちってすごい。

ハウスルール

 ありがたいことに、必要なものは自分で探して、勝手に使って良いとのこと。コーヒーが飲みたければ勝手に戸棚を開けてマグを取り出し、カプセル式のメーカーで淹れる。お茶も然り。お腹が空いたなら、戸棚の物(パンやシリアル)冷蔵庫の中の物(果物や冷凍食品、ヨーグルトなど)も勝手に食べて良い。

「あなたはあなたのしたいように過ごしてほしい、都度つど私たちに許可を取る必要はないからね。」とのこと。一人暮らしの長い私からすると、嬉しい限りだ。

我が家のシャワー事情

 海外留学で気になるシャワータイムも何と制限なし。バスタブもあるがそれも使って良いとのこと。

ニュージーランドに限らず、「シャワーは5〜10分以内、バスタブは使ってはいけない」

 などホスト宅でのお風呂事情に悩むのは誰しも通る道だろう。もともと毎日湯船に浸かる習慣はないが、6ヶ月間1日も入れないとなると話が変わってくる。幸運なことに、私に関しては無縁の悩みになりそうだ。

 とはいえ、日本から持参したガイドブックに載っていた、日本とニュージーランドの降水量比を考えると毎日は入れない。追い焚き機能もないし、シャワールームはホストメイトと、バスタブは全員で共有なのだ。ホスト曰く、電気代や水道代も高いとのこと。「なのに時間に制限もつけず、湯船の利用も許してくれるんだ」と懐の深さを実感した。

 「シャワーは10分以内で済ませるよう努力して、バスタブは週に1〜2回だけにします」とこちらから提案し、Perfect、と了承をもらう。

 ちなみに、我がホストはタオルも貸してくれた。捨てる気で持参したタオルがあるため、海外の洗濯機に6ヶ月間耐えることが出来なかった場合に使おうと思う。

ホストメイト

 私と同じホストにお世話になっている男の子がいた。サウジアラビアから来ているというその子はとても優秀で、ホストとの英会話も不自由なくこなしている。(もちろん知らない単語や文化もあり、都度聞いていたが)
 彼とシャワールームを共有するわけだが、ホスト曰く、彼は朝にシャワーを使うらしい。私は朝に浴びる習慣はないため、朝の歯磨きと洗顔の時間を気にかけるくらいだろうか。

 すでに帰国済みの彼ではあるが、なかなかに、いやとても濃いエピソードをくれたので別の記事に綴りたいと思う。

日本からのお土産(出国1週間前の出来事)

 ホストファミリーの情報を手にしたのが出国1週間前だ。いつも通りGoogle翻訳に助けてもらいながら、日本のフレーバーは好きか聞いて見た。日本の人気フレーバー【抹茶、わさび、梅etc.】全世界に好かれているとは限らない。

 日本のフレーバーで好きなものはある?逆に日本の特徴的なフレーバーが嫌いだったら、それも遠慮せずに教えて欲しいな。

という文を添えて、ファーストコンタクトを試みた。マザーからの返信は思いの外早く、1日も経たずに返ってきた。曰く、わさびが好きとのこと。出身地がバレてしまうが、山わさびのペーストと粉末、わさびフレーバーの「かきピー」「ピスタチオ」をドン・キ・ホーテで購入し持参した。辛いものだらけだなと思い、抹茶のきのこ&たけのこのバラエティパックも持っていく。

我がホストがとりわけ気に入ったのは、「かきピーとピスタチオ」。ピスタチオに関しては、ファザーとマザーで取り合っていたほどだ。ホストメイトはお気に召さず、「Oh, my gosh…」と悶絶していた。
わかる。。

 ちなみに、私は形の残るものは送らないようにしている。趣味が合わないのに形が残り、捨てられないのはお互いにとって心苦しい。飼い猫のために猫じゃらしを持参したが、初日で姿を消した。これはこれで良いだろう。100均だったし。飼い犬用のボールは使ってくれたが、顎の力が強く3日ほどで使いモノにならなくなった。

最初の晩餐

 ハウスルールも確認し、ムスリムの彼の事情や日本文化のことを翻訳機で話していると17時頃になった。荷解きもあるため、ここいらで切り上げ部屋に戻る。18時過ぎに声がかかり、リビングへ向かう。

ニュージーランド最初の夕食はハンバーガーだ。

 未来の自分が大きくなる危険を感じながら、ムスリムであるに合わせるせチキンフライがメインパティだ。私はアレルギーのある日本そばと酒、好き嫌いで言えば日本の山菜が食べられない。そのため、海外の好き嫌いがまだわからない。紫色のビートという野菜が少し酸味があり、苦手かも、感じたが食べられない訳ではない。

 ちなみに、ホストメイトが帰国するまでの3週間、彼と食事を共にしたのはこれを含めて2回だけだ。

「いただきます」と「ごちそうさま」という文化

 数人の体験記を読むとわかるが、我がホスト家にもれなく「いただきます」と「ごちそうさま」の習慣がない。夕食後、部屋に戻る際にホストメイトからホストペアレンツに対して「Thank you for dinner.」というくらいだ。

「いただきます」には食材を育ててくれた人たち、食材を買う行為、調理する行為、命を頂いて生き延びることができますという食材への感謝、すべての意味が込められている。
「ごちそうさま」は「Thank you for dinner.」といったところだろうか。

 2つの言葉が持つ意味を拙い英語で解説し、伝わったらしい。色んな動画を見漁った甲斐がでた。
 ちなみに「いただきます、Thank you for cooking.」と「ごちそうさまでした、Thank you for dinner.」と言っている。ごちそうさまに関しては、It was delicious.やI’m full. に置き換えることもある。


 翌日は日曜日、何がしたいか聞かれた為、学校までのバスと日用品(シャンプーとトリートメント)は買いたい、と伝えるとマザーが学校前まで案内してくれるとのこと。また、この日はマザーの石鹸(新品)と洗髪石鹸を借りた。

 さて、我がホスト宅は、学校までの距離が唯一のデメリット(約90分)だが、それを含んでも100点満点といったところだ。

 これから留学へ行く人、今ホストとの関係で悩んでいる人、こんな素敵な人たちがいることも忘れないで欲しい。これからの記事でもホスト自慢をしていく予定だ。皆さんが素晴らしいホストファミリーと出会えることを祈りつつ、今回の記事を締めようと思う。

今回も読んで頂きありがとうございます。

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