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【読書記録】お探し物は図書室まで

■基本情報

タイトル:お探し物は図書室まで
著者:青山道子
刊行:2020年11月
出版社:ポプラ社
カテゴリー:短編小説 5本
■読んだ月:2021年7月

■物語要約

人生に行き詰った人が図書室の司書さんから、おすすめの本を紹介される短編小説が5本。
・スーパーの衣料品売場の仕事に楽しさを見いだせない朋香。
・昔からやりたいことと現実の仕事のギャップを感じている経理部の諒。
・出産育児で自分の仕事の場が奪われたと感じている元雑誌編集者の夏美。
・自分に自信が持てず、動けなくなってしまったニートの浩弥。
・定年退職後に社会とのつながりを失ってしまった正雄

■読み始めたきっかけ

・2021年本屋大賞で2位になったということで店頭に置いてあったことと、作者の名前が僕が尊敬する先輩に似ていたので(笑)

■感想「ふとしたところに変化のきっかけはある」

人生の岐路や今の自分に思い悩んだ人には、是非読んでほしい1冊です!

・白い大きな熊のようにカンファレンスセンターでどっしりと構える司書の小町さゆりさんがおすすめの本と一緒に、羊毛フェルトの作品を付録として渡してくれる。→僕はマツコDXだと思いながら読んでました。

・「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」(小町さゆり)←これ名言

・各主人公の悩みはそれぞれあるのだが、本を読むことが重要ではなく、そこから何を得て、行動していくかが大事だと考えさせられる。特にそれをきっかけにして、人との繋がりを増やしたり、新しいことを始めてみたり、自分の延長線上で動き出すのが良かったと思う。

・自分自身も4月から望まぬ異動で地方に飛ばされてしまった。正直に言って、こちらでの仕事は自分のやりたいことと違う上に、仕事の量も多い。「嫌だ、嫌だ」と駄々をこねても、何も現状は変わらない。

・この本を読んで正解なんて何もないんだと改めて感じている。僕の人生だから自分がやりたいものや、目指したいものに向かう。そのために何をするかを考えていくことが大切だろうと。

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