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コンセントの先の、今とこれから(後編) (#11)

こんにちは、とおるです。
友人からのお誘いを受けてお話することになった、「コンセントの先の、今とこれから」
前編では「今」について紹介しましたが、では、これから自分たちに何ができるだろうか、ということで後編です。
前編はこちら:


4.できること

① 省エネ、省エネ、省エネ。

とにかく省エネだと思います。
前編で挙げたとおり、電力インフラにおいて需給バランスが必要です。需給バランスをとるためには、「供給を増やす」だけではなく「需要を減らす」も大事です。

これを書いているのは2022年7月、関東以西は異例の早さの梅雨明けとなり、さらに電力ひっ迫に拍車がかかるとも言われています。
一方で、生活に無理することなく、10%省エネできるとも言われています。
こちらの資源エネルギー庁のサイトでも、省エネに関して紹介されています。

ですが、我慢して省エネするのは窮屈な話です。
例えば、我が家では、電子レンジで食べ物をあたためるかわりに、南部鉄器のスキレットを使っています。熱伝導率が高い鉄のフライパン。省エネにもなるでしょうが、何よりこちらの方が料理が旨い。
理想は、「楽しんでトライしてみたら、実は省エネだった」ということかもしれない、とも思います。

② 電力使用量を、数字で見てみる。

よく、「ダイエットの基本は、毎日体重を測ること」とも聞きます。日々、数字で見てみること。
電力会社によっては、30分毎の電気使用量をリアルタイムで見られたり、それをグラフ表示してくれたりするところもあります。
「昨日、エアコンの設定温度少し上げてサーキュレーターを一緒に使ったら、使用量下がったわ」など、見えてくると実感を持てます。
電力会社の選定には、以下の「パワーシフト」のサイトも参考になります。

https://power-shift.org/choice/

③ 自分の家で、発電してみる。

我が家は、色々な事情があり、自宅に太陽光発電設備を設置することを諦めました。費用面や屋根の形状など、多くの方も同じようなご事情をお持ちではないかと思います。
私は、持ち運びができる Jackery のソーラーパネルとポータブル電源を日常的に使っています。

私は、これをクルマのフロントウィンドウや屋根の上に載せて、発電しています。フロントウィンドウにサンシェードをして日よけするくらいならば、そのお日さまで発電してしまえ、という発想です。
晴れた日に布団を干す感覚で、パネルを広げています。

ポータブル電源400を使えば、リモートワークで使う電源の1~2日分は賄えるように思います。バッテリーの残量を見ながら仕事をするので、リモートワークあるあるの「延々に仕事してしまう」にならずに済みます。
私は上のサイトのソーラーパネル(60W) よりも大きい100W のものを使っていますが、スターターキットとして、60Wセットでもこれくらいの価格帯からありますよ、ということでご紹介します。
2年ほど使っていますが、Jackeryの製品はもともとアウトドア用途に作られているので丈夫ですし、製品サポートも丁寧だと感じています。


5.おわりに

電気は、非常に無機質なものだと感じています。音もしないし、匂いもない (しかし、触ると感電するので、ご注意を)。
時間軸も非常に長く、ひとたび火力発電所を作れば、半世紀ほど維持しなければなりません。維持と一口に言っても、必要な燃料、働く人、そしてそのご家族、さまざまなことを考えなければなりません。
「優先度は、重要度と緊急度の掛け算」とよく言われますが、電気に関しては重要度は非常に高いものの、時間軸が長いがゆえに緊急度が劣後され、結果として優先度が低くなっているのでは、そんな印象も受けています。

とはいえ、気候変動は待ったなしと感じています。生命40億年の歴史を1年間のカレンダーにした時に、人類が登場したのは「12月31日午後11時」とも言われています。このわずかな期間において、地球が急激に変化してしまう、これを個人のレベルでなんとかするのは、途方もないことにも思えてしまいます。

しかし、私は「3.5%が変われば、世界が変わる」という言葉が好きです。3.5%はちょっと大きいかもしれませんが、3.5%の2乗は、0.1%
0.1%なら、何とかなりそうな気がしています。3.5%を2回繰り返せば、世界は変わってくる。

そして、「良いことをしよう」を入口にすると、窮屈で長続きしないような気がします。
私が取り上げて行っているアクションも、すべてトライです。
「何か行動してみたい!」と思ったら、好奇心を持って、楽しんでやってみる。やってみた結果、実はまわりに良い影響を与えていたことに気づく。こんなのが理想です。

まだまだ学びの浅い私が書いた長文におつきあいくださり、ありがとうございました。何か感じていただけるものがあったなら、嬉しい限りです。

今日も佳い日で。

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