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恐竜と息子が、21世紀の大人に教えてくれたこと(#12)

こんにちは、とおるです。今日のテーマは、恐竜です。
映画ジュラシックパークでは、CGによって迫力ある姿に描かれており、「強い」「大きい」「怖い」のように感覚に迫ってくる存在でもあります。

我が家の息子が、今、恐竜に夢中になっています。Tシャツも靴もマスクも、彼のまわりのあらゆるところに、恐竜があふれかえっています。
私も、よく彼と一緒に博物館を見学したり、本を読んだり、ときに化石発掘体験を行ったりする中で、ふと気づくと、大人としても学びを得ていることに気づきました。

今日は、子どもが無邪気に恐竜に関する知識を吸収する中で、大人として何を学んだか。綴ってみたいと思います。


1.恐竜とは

時間軸

恐竜が生きていたのは、中生代という時代で、約2.5億年前から0.6億年 (6600万年) 前の、約1.7~1.8億年と言われています。想像すらできない、途方もない時間軸です。
そして、中生代は、次の3つに分けられます。

・三畳紀: 約2.52憶年前 ~ 約2.01億年前
・ジュラ紀:約2.01億年前 ~ 約1.45憶年前
・白亜紀: 約1.45億年前 ~ 約0.66億年前

福井県立恐竜博物館ホームページより

有名なティラノサウルスは、白亜紀に出現したと言われていますが、その体調は約10m、重さは約7トンとも言われています。映画の世界で人間を襲うシーンも描かれています。

そして、今から約6600万年前、メキシコのユカタン半島に小惑星が衝突し、この影響で、地球の気候が大きく変わり、恐竜を含む生物の約75%が絶滅した、と考えられています。 (息子から幾度となく聞かされました)

化石の神秘

その当時の状況を知る手がかりが、化石と言われています。化石とは、生物や植物の上に砂や泥が堆積していき、長い時間をかけて、骨などが鉱物に置き換わったものと言われています。

骨の化石だけでなく、葉っぱの化石、貝殻の化石もあります。下の写真は、私たち親子が群馬県・神流町恐竜センターで発掘体験をしたときの石です。中央付近に丸みを帯びた扇形があります、これは、「貝殻が取れた後の化石」です。
つまり、今や群馬県は四方を山に囲まれた場所ですが、大昔は海だった、ということを裏付ける証拠にもなりうるのです。

中央の丸い部分が、貝殻が取れた跡の化石。

そして、化石を取り巻く古生物学の研究者たちの想像力に驚かされます。近年、「恐竜に羽毛が生えていた」という学説が出てきたそうです。なぜわかったか。「羽毛の痕跡の化石と考えられる」ものが見つかったから。
羽毛が生えていたなら、なぜ生えていたのか。身体をあたためるため?ということは、もしかしたら越冬していた?越冬していたなら当時の気候は?次から次へと、問いと想像が膨らみます。

北海道大学の小林快次教授がほぼ日刊イトイ新聞に寄せたお話によると、まだ約1,000種類ほどの恐竜しか見つかっておらず、約1.7~1.8億年という時間軸からすると「まだまだ分からないことだらけ」なのだそうです。小林先生の話は、本当に面白い。こんな面白いこと、子どもだけ知っているのはもったいない。

21世紀を生きる大人として、何を想うか。

まだまだ氷山の一角と言われている恐竜の世界。当時の地形、気候、生き物の様子など、さまざまなことを伝えてくれることを知ると、大人の方が夢中になってしまいます。
しかし、ワクワクする気持ちを一度脇においておき、ふと考えてみます。今、この時代を自分はどう生きるかという点において、恐竜はいくつかヒントを与えてくれました。3つほど綴ります。

1.常識を問う

恐竜研究は、昨年の発表が覆されることが珍しくないほど、スピードが速いのだそうです。前述した羽毛の痕跡の化石もそうですが、常識を問う姿勢という意味で、学びを得ました。
人間の想像力のすごさ。この化石は何か、それによって、何が分かるか、広がりを見せていくか。
そして、時に、常識が「常識ではなかった」と認める謙虚さも必要になってくるのでしょう。
想像力を使って仮説を立て、問いを立て、時として固定観念を棄ててフラットに謙虚に物事を見る。
未知への不安はあるかもしれないが、未知への好奇心も抱く。
大事なことだな、と思いました。

2.大きいことは、幸せか?

白亜紀後期になってくると、恐竜はどんどん巨大化していき、体長が10mを超すものも珍しくなくなってきた、と言われています。
小さな卵から生まれたにもかかわらず、どんどん巨大化していく。巨大な体を保つために大きなエネルギーを必要とする。大きいものが小さいものを食し、大きなものに集約されていく。

ここで、「大きくなった恐竜は、幸せだったのだろうか?」と思う自分が居ました。
今の時代、こんな話も聞きます。

もし、世界の人が全て、今の日本と同じような生活をした場合は、地球2.8個分の自然資源が必要になると考えられています。

https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4033.html

決して、エネルギーを使うことなく生きるべき、ということではありませんが、必要以上に求めすぎず、「足るを知る」の大事さを思わされました。

3.人間よりもはるかに長い時間軸を生きてきた

恐竜が生きてきた1.7億年~1.8億年という時間がいかほどであったのか、まったく想像できないほど長く感じます。
人間は何でもできて賢いと思いがちですが、彼らが生きてきた期間からすると微々たるものです。
成長を続けよう、争いに勝とうとするあまり、身のまわりがどんどん重く複雑になっていき、知らないうちに地球に負荷をかけているように感じます。二酸化炭素濃度の急上昇は、人間の活動量と相関があるのでは、という学説も耳にします。

彼らが地球で永く生きてきた時間軸を想うと、私たちも地球環境に対する負荷に、もっと想いを馳せる必要があるのでは、と思っています。

おわりに

息子に付き合っている中で知った、恐竜が教えてくれたことを綴りました。
息子はいつまで恐竜に興味を持ち続けるかは分かりませんが、今後、どんな新しい発見があるのか。私は目が離せないです。

今日も佳い日で。

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